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制御盤 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
制御盤とは?
【英語名】
Control panel(コントロールパネル)
制御盤とは、機械などの設備を制御するための電気制御機器や電気部品、機器を組み込んだ盤(箱)のこと。
盤内の中身としては、動力設備と制御設備の2種類の設備に分けられる。
ポンプやモーターなどの電動機や電気設備、機械設備の運転監視および制御・操作するために使用される。
身近なもので例えると、エレベーターなどが制御盤によって制御されている。
コンビニやスーパーの冷凍機、ダム施設や浄水場など、制御盤は多彩なところで活躍している。
【類似部材】
・配電盤、分電盤、操作盤
制御盤の仕組み・使い方
【使い方】
制御盤は、電気設備や機械設備の制御および監視などを行うために使用される。
エレベーターやエスカレーター、空調や火災報知器、電車の運転席など日常のさまざまなところで制御盤が設置されている。
【施工方法】
壁掛や自立盤として屋内外問わず設置することができる。
メカニカルアンカーや薬剤を使用して盤を固定するのが主である。
制御盤の仕様・スペック
【規格】
制御盤の規格としてよく使用されるのは、JEM規格である。JEM規格とは、日本電機工業会が制定した規格のことである。
制御盤の色彩や銘板など、さまざまなところでJEM規格が適用されている。
【種類】
壁掛盤や自立盤など、形や大きさはさまざまである。
制御盤の仕組み・特徴
【仕組み】
制御盤内へ組み込む機器類が互いに役割を果たし、制御を行っている。
制御盤内へ組み込まれる機器としては、主に以下のようなものがある。
1)押しボタン
押しボタンを押すことで動作させる。制御盤の外面に設置されることが多い。
2)ランプ
制御している機器や設備の状態を表しているランプ。
表示灯とも言われる。
3)スイッチング電源
直流で動作する電子機器が制御盤内へ組み込まれることもある。
交流から直流電源に変換するために使用されるのがスイッチング電源である。
4)UPS
UPSは、無停電電源装置の略で、停電などで電気の供給が止まった際に動作し電源供給する。
電気の供給が止まると支障が大きい機器に接続されていることが多く、万が一の停止に備えられる。
UPSの動作時間は、さまざまである。UPSで電気の供給をしてその間に停電復旧などを行う。
5)トランス
トランスは、交流電力の電圧の高さを電磁誘導を利用して変換するための機器である。
変圧器とも言う。
6)電磁リレー
電気信号により動作する電子機器で、制御回路の設計には欠かせない。
磁力で接点の開閉を行う。シーケンス回路などでよく使用される。
電磁継電器とも言う。
7)インバーター
交流又は直流から周波数を変更して、交流を発生させる電源装置のことである。
8)ブレーカー
電源のONとOFFを切り替える装置である。
制御盤は電気がないと動作しないので、基本的にはどのような制御盤にもブレーカーは必須である。
9)タッチパネル
ボタンにより操作するものとは違い、カーナビのようにタッチパネルで操作するものである。
ランプ点灯やデータを表示することも可能。
10)端子台
制御ケーブルや計装ケーブル、電源ケーブルなどを結線するために用いる。
基本的にどのような制御盤にも組み込まれる。
11)電磁接触器
電力を必要とする機器の軌道や停止を行う装置である。
12)電流計
電流値を表示している計器である。
盤扉に設置されていることが多い。
13)電圧計
電圧値を表示している計器である。
盤扉に設置されていることが多い。
【特徴】
制御盤は、工場設備や運転設備、交通、農業やビル・マンションなどさまざまなところでの制御(コントロール)に使用されている。
使い勝手がよく、さまざまな電気工事現場で使用されている。
制御盤の廃棄方法
【産廃方法】
制御盤は、鉄くずに分類されるため、産業廃棄物処理する際は鉄くずで処分を行う。
基本的には、制御盤をそのまま産業廃棄物処理すればいいが、現場によっては中身を分別することもある。