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電力 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
電力とは?
【意味】
電力とは、電気エネルギーを単位時間(基準になる時間の長さ)で使用した量のこと。
電力の単位はW(ワット)で表す。
家電製品の表示に消費電力が〇〇Wという表示がある。
これは、電球で50Wと書かれていれば、この電球は1秒間に50Wの電力を使うということである。
また、電力は直流回路と交流回路では電力の値を求め方が異なる。
・直流・交流、それぞれの電力の求め方
直流回路の電力は、次の公式で求める。
P(電力・W)=V(電圧) ×I(電流)
たとえば、電圧が1V(ボルト)で、流れた電流が1A(アンペア)の場合は、電力が1Wになる。
交流は直流と異なり電気の流れが一定ではないため、求める電力としては有効電力(P)、無効電力(Q)、皮相電力(S)の3種類がある。
・有効電力(P)
有効電力とは、負荷で消費する電力のこと。次の公式によって値が求められる。
P=VIcosθ=Scosθ[W]
V(電圧)
I(電流)
S(皮相電力)
cosθ(力率)・・・負荷が消費する電力の割合
W(有効電力の単位)
・無効電力(Q)
無効電力とは、負荷で蓄えられる消費されない電力のことであり、次の式で求められる。
Q=VIsinθ=Ssinθ=VI√1−cos2θ[var]
V(電圧)
I(電流)
S(皮相電力)
cosθ(力率)・・・負荷が消費する電力の割合
sinθ(無効率)・・・負荷で消費されなかった電力の割合
var(無効電力の単位)
・皮相電力(S)
皮相電力(S)は、交流電源から送り出す電力であり、次の式で求められる。
S=VI[VA]
V(電圧)
I(電流)
VA(皮相電力の単位)