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職人用語

アーステスター など

接地抵抗計とは?

【英語名】
Earth tester(アース テスター)
Earth resistance meter(アース レジスタンス メーター)

大地に埋設した導体と大地間の電気抵抗を測定する機器。
電気機械設備工事、接地銅棒施工工事などさまざまな現場で使われており、電気事業法に定められている接地抵抗値を測定できる。

接地測定には補助接地極が必要なため、基本構成は本体、補助接地棒が2本、測定コード緑・赤・黄の3本となっている。

簡易測定用プローブや測定コードは10m以上あり長いため、巻き取り用のコードリールなどがあると使用上便利である。

接地抵抗計の仕組み・使い方

【使い方】
接地抵抗計を使用した測定方法には、精密測定と呼ばれる「三極法」、簡易測定と呼ばれる「二極法」がある。

三極法は、接地抵抗計のE端子には緑、P端子に黄、C端子に赤の測定コードを取り付けた補助接地極を地面に打ち込み、測定プローブをそれぞれ接続。地電圧が3V以下であることを確認し、接地抵抗を測定する。地電圧が3V以上の場合は、誤差が発生する可能性があるので都度対処が必要。

二極法は、屋内など補助接地棒が打ち込めない場合に役立つ測定法。既存の低接地抵抗体(金属製埋設物や避雷針など)を補助接地極として利用する。接地抵抗計のP端子とC端子を短絡し、P端子は既存の接地極、E端子を測定対象の接地極に接続、あとは三極法と同じく地電圧を確認ののち接地抵抗を測定する。

【安全性】
通電した状態の電線(活線)での測定は感電のリスクがあり、極めて危険なので使用しないこと。

接地抵抗計の仕様・スペック

【種類】
接地抵抗計はは、大きく以下の3種類に分けられる。

・「デジタル接地抵抗計」:測定値が液晶画面に表示される
・「アナログ接地抵抗計」:測定値が目盛りと指針により確認できる
・「クランプ式接地抵抗計」:補助接地極を打ち込むことなく接地面をクランプするだけで接地抵抗が測定できる

絶縁抵抗計と接地抵抗計、電圧測定も可能な複合測定器も存在する。

精密測定・簡易測定のどちらにも対応している製品が多い。
また、高精度な測定が可能なものや、Bluetooth®などの通信機能により測定値がスマートフォンやタブレットで確認できるワイヤレス化に対応したもの、持ち運びに便利なコンパクトサイズなど機能も多種多様。

ケースについても、ソフトケース・ハードケースがあり、作業現場の環境や天候などに配慮した防塵・防滴・堅牢性能を備えた製品も存在。
※Bluetooth® は米国Bluetooth SIG,Inc.の登録商標です。

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