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Electric Pipe Space の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
職人用語
EPS、電気室 など
Electric Pipe Spaceとは?
【意味】
電気や通信の配線・配管を通すスペースのことで、略称はEPS(以降、EPSで記述)。
別名、Electric Pipe Shaft(エレクトリック・パイプ・シャフト)とも呼ばれているが、どちらも意味は同じである。
【使い方】
通常、一般の戸建て住宅でEPSを設置することはない。
マンションやビルなどの高層建築において、EPSは外部から引き込む電力線・通信線を各階に供給するための設備として設置する。
EPSの設置については、次のような注意点がある。
・事務所ビルの場合では、500m2~700m2に1か所の設置が必要
・無駄のない配線経路にするため、各階同位置の設置が望ましい
・EPSが電気室(電気設備がある部屋)の真上か、その付近へ設置する
・維持管理をしやすくするために、共用部分に面した場所に設置する
・1階のEPSと電気室をつなぐ幹線は、地下ピット(地下のメンテナンス・スペース)などを経由する
・ノイズの発生を防止するために、EPS内で電力供給用の強電系配線と通信用の弱電系配線を分離させる
注意点からもわかるように、EPSはマンション、ビルの保守管理で重要な役割を担っている。
安全性を確保するためにも、注意点を踏まえた上で設置することが重要である。