特別高圧 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
職人用語
特高 など
特別高圧とは?
7,000Vを超える電圧を指し、「特高」とも呼ばれる。直流・交流に関わらず、7,000Vを超えるものは特別高圧と呼び、その中でも170kVは超高圧に分類される。
主に、発電所からの送電線や、大規模な電力が必要となる施設・工場等で利用されている。
特別高圧で受電する自家用電気工作物は、専用の送電線を直接変電所から施設や工場に引き込む必要がある。
7,000Vを超える非常に高い電圧を受電するため、敷地内に特別高圧受変電設備の設置が必要で、特別高圧受変電設備では、送電された特別高圧の電気を実際に使用できる電圧へと変換して運用する。
送電ロスが少ない点がメリットで、発電されたエネルギーを効率的に利用できる。また、大容量の電気を受電できるため、大規模施設での空調や照明、作業用機械の運用に適している。
特別高圧は、複数回線を使用した受電方式を採用しているケースが多く、停電のリスクに備えやすい。
特別高圧の仕組み・使い方
特別高圧を活用する際の主な注意点は以下のとおり。
・特別高圧で受電する事業用電気工作物では保安規定の制定と届出が必要になる
特別高圧で必要な受変電設備は、電気事業法で事業用電気工作物として定義されている。事業用電気工作物を設置した場合、保安規程の制定と届出が必要となる。
・電気主任技術者の選任が求められる
受変電設備を設置する際は、受電電圧が50kV未満の事業用電気工作物の場合は「第三種電気主任技術者」、50kV以上170kV未満の設備では「第二種電気主任技術者」、170kV以上の設備では「第一種電気主任技術者」の選任が求められる。
