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白熱電球 の
意味・解説・呼称など
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白熱電球とは?
白熱電球とは、ガラス球内部のフィラメント(抵抗部分)を用いることによって熱を発生させ、その熱による光を利用した電球の種類のこと。
使用している白熱電球を触ると高温になっているのは、熱を利用した特性のためである。
熱を用いるという特性のため、電球の色としては電球色と呼ばれる暖色に分類される。
ひと昔前まではこの白熱電球が主流であったが、現在は蛍光球やLED球が主流である。
白熱電球は現在も一般的に流通し使用されているが、その特性からあまり照度を確保できない。
そのため、最近家庭内やオフィスなどで採用されることは少なく、飲食店など雰囲気を重視する店舗やテナントなどでの使用が多い。
白熱電球の仕組み・使い方
【施工方法】
白熱電球の取り付け方は蛍光球やLED球と変わらず、口金の規格にあった白熱電球を選択し、口金に対して右回りで回して取り付けていく。
取り外す際には左回りに回していって取り外す。使用直後は非常に高温となっているため、しばらく放置して冷えた状態で取り外すことが推奨される。
使用後すぐに交換する場合には手袋を着用し、やけどに十分注意して作業する必要がある。
特に難しい作業工程はなく、白熱電球の交換だけであれば電気工事士の資格は不要だが、取り付けるランプレセプタクルを交換、移設する場合には電気工事士の資格が必要となる。
無資格での施工は法令違反、火事の原因にもなり得るため、DIYで作業する場合には特に注意が必要である。
白熱電球の仕様・スペック
【種類】
・シリカ電球、クリア電球
広く使用されている白熱電球である。
くもりガラス仕上げになっている。
・クリア電球
クリア電球はガラスがクリア仕上げになっている。
輝度が高いため、まぶしく雰囲気を出したい場所などに採用される。
・ボール電球
丸型の形状になっており、雰囲気を出すための演出照明としてよく使用される。
・ミニ電球
シリカ電球やクリア電球と同じ性能を持つ小さめの白熱電球。
シャンデリアやブラケットに主に使用される。寿命が非常に短く、交換の頻度が高い。
・クリプトン電球
クリプトンガスを電球内に封入しており、シリカ電球やクリア電球よりも長寿命化されている。
消費電力も約10%程低減。
・小丸電球(ナツメ球)
長寿命で小型な白熱電球である。常夜灯などで使用される場面が多い。
白熱電球の仕組み・特徴
【仕組み】
白熱電球は、バルブと呼ばれるガラス球の内部に不活性ガスを封入、その上で発光体であるフィラメント(抵抗部分)が内部に取り付けられている。
不活性ガスの封入によってガラス球内部のフィラメントの蒸発速度を抑制し、一定の寿命を確保できる。
フィラメントはタングステンという金属を巻きつけてコイル化させたもので、直接電流を流すことで発熱、発光する。
安定器などは介しておらず、熱と光を同時に発生させることでバルブやランプ周囲に熱が発生し、温度が上昇する。白熱電球内部のフィラメントは3,000℃程度の高温となり、バルブのガラス面は100~200℃の高温となる。
白熱電球の廃棄方法
【廃棄方法】
白熱電球を廃棄する際には、最寄りの回収場所や、電球を割って細かくして燃えないごみとして各収集場所へ廃棄することが望ましい。
大型のホームセンターやスーパーなどに電球回収BOXが設置されている場合も多いので、処分する際にはそこへ持ち込んでも良い。
むき出しのまま捨てると手を切るなどの危険があるため。工事現場内で廃棄する際でもガラスは割り、土嚢袋などに一まとめにして捨てることが望ましい。
また、ガラスを割る際には手袋などを着用し、割った際には内部ガスの圧力によりガラスが飛び散る場合もあるので、十分に気を付けて作業することが求められる。