現場のお役立ちツール
玄能/玄翁 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
玄能/玄翁とは?
【英語名】
Hammer(ハンマー)
玄能/玄翁は主に建築現場やDIYなどで使用する工具。頭の両端が尖っていないため、石を割ったりのみを叩いたりすることに用いられる。
「丸玄能」「四角玄能」「八角玄能」「片八角玄能」など、さまざまな種類があり、使用場所によって使い分ける。
玄能/玄翁の仕組み・使い方
【使い方】
片側が平らになっているため、釘を打ち込む際は平らな面で打ち込む。反対側の少し丸くなっている面を使うと、釘周囲の木材や壁などを傷付けずに打ち込むことが可能。ノミを叩く際には、玄能で打ち込む。
【安全性】
小サイズから大サイズまであり、大サイズのほうがより力を加えやすいが、打ち損じによる手や指などの挟み込みには注意が必要である。
玄能/玄翁の仕様・スペック
【種類】
建設業やDIY作業において必需品ともいえる工具。種類も多種多様で地域性もあり、呼び名も異なることがある。
金属部分である頭の部分については、主に関東型と呼ばれる両口玄能と、関西以西でよく使われている片口玄能がある。
全国的に使用される両口玄能は、丸玄能・四角玄能・八角玄能・片八角玄能の4種に分類。丸玄能は、東日本は小判型(東型)、西日本は真丸型(地型)と、地方により形状が異なる。
関西以西でよく使われている片口玄能は、片側が両口玄能に似た広い打面であり、逆側の打面はピッケルのように細く作られているのが特徴。細い打面は、カシメや釘〆を行う際に用いられる。
片口玄能にも先切玄能・舟手玄能・舟屋玄能などの種類がある。
【サイズ、重さ】
サイズや重さも多岐にわたり、重さの単位は「匁(もんめ)」と表記される(1匁=3.75g)。
【耐久性】
耐久性は柄の材質によって異なる。木柄は使用頻度や保管状態により、折れや割れ、乾燥による反り・クサビ部の抜けなどが生じるため、交換が必要となる。
ステンレスやグラスファイバーなど金属柄のものは、木柄に比べて耐久性に優れている。