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インパクトドライバー の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
職人用語
インパクト など
インパクトドライバーとは?
【英語名】
Impact driver
電動ドライバーの中でも、その名の通りインパクト(打撃)用途に適したドライバーのこと。ドライバー内部にハンマーが搭載されており、回転時に衝撃力を与えるため、通常の電動ドライバーより強い推進力が発揮できる。
【用途】
下穴が開いている場合にネジを打ち込む、また穴が開いていないところにビスを打ち込む際に用いる。
電動工具に関する規格は、日本工業規格(JIS)に制定されており、認可を受けたもの以外の使用は禁止。
インパクトドライバーの仕組み・使い方
【仕組み】
インパクトドライバーは、本体にビット(ドライバー部分)を差し込むためのスリーブ、ビットを回転させるためのスイッチ(トリガー、引き金)、回転方向を切り替える正逆切替スイッチ、作業時に本体を確実に固定するためのハンドル、取り外し式のバッテリー部から成り立っている(バッテリーはコード充電式の物もある)。
コード付きの場合は本体の銘板に示されている電圧で使用することが必要である。
【安全性】
感電防止のために漏電遮断器付きのコードリールを用いて、濡れた場所、水や油が入りやすい場所で作業しないようにする。また、二重絶縁品を除いて、必ず接地を行う。
インパクトドライバーの仕様・スペック
【種類】
バッテリー充電式とコードを繋いで充電するタイプがあるが、主流はバッテリー交換式である。邪魔なコードが存在せずに、作業範囲を自由に変えられることで作業性が上がる。
またリチウムイオン電池の登場で繰り返し充電しても、電池容量が減らず長く使用できるようになったことも寄与している。
バッテリーの電圧には7.2V、10.8V、12V、14.4V、18V、36Vなどさまざまな種類があり、電圧が上がるほどパワーが上がる。パワーが上がるほど価格が上がるため、用途に合った電圧の物を選定する必要がある。
バッテリータイプのインパクトドライバーを長時間使用する場合に、重量も作業性に及ぼす影響が大きくなってくる。
電気容量が多くなればなるほど、長時間の使用に耐えられるため利便性が高いが、重量が重くなるデメリットがある。
【耐久性】
電動工具の寿命はバッテリーの寿命で決まるといって良い。リチウムイオン電池の場合は毎日フル充電から残量0まで使い切るような作業内容であれば、2~3年程度だとされている。