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絶縁電線 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
絶縁電線とは?
【英語名】
Insulated wire(インシュレーテッドワイヤー)
絶縁電線とは、主に導体の心線と絶縁体の保護被覆に覆われているケーブルのことである。
低圧屋内配線などで使用するビニル絶縁電線や建物屋内へ引込用の架空電線などが該当する。
電気の伝送をするための線状の材料であり、主に銅や銅合金、アルミニウムなどの導体を線状に引き延ばした電気の伝導に用いる。
電気機器や機械の電源、家庭やオフィスへの引き込み線などさまざまなところで使用される。
【類似部材】
LANケーブルなどの通信線、アース線(接地線)
絶縁電線の仕組み・使い方
【使い方】
2つの場所を絶縁電線で結び、通電するために使用する。
分電盤と配線器具を接続したり、配線器具同士の接続などで使用する。A種からD種までの接地工事の接地線としても使用されることが多い。
【施工方法】
屋内配線や電柱間の配線などさまざまなところで施工可能。配線のみであれば、特別な資格などは不要で施工できる。
ただし、電柱間の配線で高所作業車などを使用する場合は、高所作業車の資格が必要である。
また、安全帯を使用して昇柱する場合は特別な資格は必要ないが、教育は受けたほうが望ましい。
5m以上の高所作業の場合はフルハーネス型安全帯を着装すること。
絶縁電線の仕様・スペック
【規格】
電気設備に関する技術基準を定める省令によると、強電流電気を伝送する電線と弱電流電気を伝送する弱電流電線に代別されている。
このほかにも、内線規程やJISなどでさまざまな規格が定められている。
【種類】
強電と弱電に分類でき、主な種類としては以下の通りである。
1)ビニル絶縁電線
ビニル絶縁電線の代表例として、IV線などが該当する。IV線は、単線とより線があり、不服の厚みは導体の太さによって変化する。
0.8mm~2.8mmまでの太さがあり、被覆の色も黒や白をはじめとして、赤や緑、黄、青などがある。
600V以下の一般電気工作物および電気機器用の配電、盤内配線などに用いられることが多い。
接地工事で使用する接地線もこのIV線を使用することが多い。導体最大許容温度は60度である。
2)ビニル外装ケーブル
平形や丸形があり、主にVVRやVVFと呼ばれる絶縁電線である。屋内電気工事で多用される。電気工事士の試験などでも用いられる。
ビニル被覆されているが、可とう性があり取り回しがしやすく施工しやすいのが特徴である。
3)その他
架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルなども絶縁ケーブルの一種である。主に、CVケーブルなどが該当する。
ポリエチレン加工したケーブルのため、耐熱性が高く600Vから500KVまで幅広い範囲で使用される。
CVケーブルは、VVFやVVRに比べやや硬いのが特徴である。ビルや工場施設など電力の需要が高い設備に使用される、大容量対応の絶縁電線である。
絶縁電線の仕組み・特徴
【仕組み・特徴】
電気を通す導体と導体を覆う絶縁被覆で構成されている。
絶縁電線の廃棄方法
【産廃方法】
絶縁電線は、ケーブルくずや電線くずに分類されるので、産業廃棄物処理する際は、ケーブルくずおよび電線くずとして処分する。