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ジャンクションボックス の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
職人用語
ジョイントボックス など
ジャンクションボックスとは?
【英語名】
Junction box(ジャンクションボックス)
ジャンクションボックスは、電気工事において電線の中継接続で使用される部材。
ボックスという名の通り、箱の中には電線の接続部分が収納されている。
目的は、電線の中継接続や分岐、美観の確保、電線の保護などであり、電気工事においても使用頻度の高い部材と言える。
ジャンクションボックスは、ジョイントボックスと呼ばれることもあり、名前による差異はない。
ジャンクションボックスには、材質やサイズなどいくつか種類があるため、施工現場の環境に応じて使い分ける必要がある。
ジャンクションボックスの仕組み・使い方
【使い方】
ジャンクションボックスには複数の種類があるが、基本的には電線の中継、分岐用のボックスとして用いるため、使い方自体に大きな差はない。
例としてアウトレットボックスを挙げると、ボックスには複数の打ち抜き穴があるので、まず電線路を確定した上で穴を打ち抜く必要がある。
穴の打ち抜きには、ハンマーもしくは平型のペンチなどを使用して、叩いて打ち抜く。
その際、不要な箇所の穴を打ち抜いてしまうと、欠陥工事となるため注意する。
ボックスの事前準備が終わったら、コネクタなどの接続部品を使用して電線管を固定する。
その後、ボックス内に電線の中継接続がきちんと収まるようにして使用する。
なお、ジャンクションボックスは点検できない場所へ設置してはならないため、造営材など点検できる場所に設置をする。ジャンクションボックスの種類によって、それぞれ規定があるため、確認した上での使用が必須である。
ジャンクションボックスの仕様・スペック
【種類】
ジャンクションボックスには、下記のような種類がある。
1)アウトレットボックス
ボックス内で電線やケーブルを相互に接続する目的で使用される。
材質としては、鉄製と樹脂製のボックスがあり、天井裏などで使用される。
アウトレットボックスはJIS規格で定められており、サイズの規定がある。
2)コンクリートボックス
用途としてはアウトレットボックスと同じく、配線の中継・分岐を目的として使用される。
大きく違う点は、コンクリートボックスはその名の通り、RC(鉄筋コンクリート)埋設配管敷設工事において使用される点である。
3)プルボックス
プルボックスに関しても配線の中継・分岐を目的として使用するボックスであるが、アウトレットボックスと異なりJIS規格化されていない。
そのため、サイズ展開が豊富であり、電線やケーブルの本数が多い場合に使用される。
【規格】
ジャンクションボックスの中で、アウトレットボックスにはJISC8340、JISC8435などJIS規格が存在する。
反対に、プルボックスなどはJIS規格化されていないため、施工現場の方針に従って選定する。
ジャンクションボックスの仕組み・特徴
【仕組み】
ジャンクションボックスは箱形のボックス内で、電線やケーブルの中継、分岐を行い、作業完了後にフタを閉める仕組みである。
そのため、必要時にフタを開けて点検できる場所へと設置する。
【特徴】
そもそもジャンクションボックスを設置することは、内線規程と呼ばれる電気工事の技術事項をまとめたものによって定められている。
そのため、電気工事をする上で、ジャンクションボックスは欠かすことのできない電装部材の1つである。屋内外の配線施工で使用し、電線の中継、分岐に加えて保護の役割も担っている。
また、屋外にジャンクションボックスを設置する場合は、外壁部に置くことが一般的であるため、防雨性の優れた型式を選ばなければならない。
これら一連の電気工事を実施する際は、第二種電気工事士の資格を有していることが必須条件となる。
ジャンクションボックスの廃棄方法
【廃棄方法】
1)産業廃棄物として廃棄する
電気工事など事業活動で発生したジャンクションボックスは、産業廃棄物として処分しなければならない。
産業廃棄物処理をする場合は、事前に産業廃棄物処理業の許可が下りている業者であるか確認した上で、ジャンクションボックスの廃棄を依頼する。なお、回収時は、プラスチックや金属類など、品目ごとに事前に分別しておく作業が必要である。産業廃棄物処分の際は費用がかかる。
2)電設資材買い取り業者に買い取ってもらう
ジャンクションボックスを電設資材買い取り業者へ依頼して買い取ってもらう方法もある。新品未開封、保管状態の良いジャンクションボックスであれば、高値で買い取りしてもらえる可能性も高い。
3)鉄買取り業者に買い取ってもらう
古くなったジャンクションボックスであっても鉄製品であれば引取り買取りしてもらえる。