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許容電流 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
許容電流とは?
【意味】
規格上電線に流すことのできる最大の電流のこと。
物体には電気抵抗が存在し、物体に電圧を加えることにより熱が発生する。電線などの導体にも小さいが抵抗があり、その発熱によって絶縁被覆が溶けて導線が剥き出しの状態になる。
ただし、許容電流値を超えた電流を流し続けていると、最悪の場合には発火に繋がりかねない。そうした事態を避けるために、電線にはそれぞれ許容電流が定められている。
導体の断面積が大きくなると抵抗値が下がるため、太い電線であるほど流れる電流は多くなる。反対に細い電線だと流せる電流は少ない。また、単線とより線(複数本の電線より合わせて1本の電線にしたもの)においても、許容電流に違いがあるので注意が必要である。
たとえば、単線の直径が1.6 [mm]だった場合、許容電流は27 [mA]である。より線の場合は、断面積が2.0 [mm2]だと直径1.6 [mm]の単線と同様、許容電流が27 [mA]となる。サイズ表の見間違いには注意しなければならない。
なお、周囲の温度などにより許容電流が変わることがある。