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リチウム電池 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
リチウム電池とは?
【英語名】
Lithium battery(リチウム バッテリー)
リチウム電池は一次電池に分類され、いわゆる使い捨てタイプの電池である。
リチウムイオン電池のように繰り返し充電して使用する二次電池とは異なるので、間違えないこと。
リチウム電池の仕組み・使い方
【注意点】
絶対に充電してはならない。充電する事で内部の電解液が熱され、ガスが発生する。そのガスにより内部圧力が大きくなり、電解液の漏れ、破裂、発火する場合がある。
導線などを使ってプラス極とマイナス極を接続すると、過電流が流れてショートする。
それにより破裂・発火を引き起こす恐れがあるので絶対に行ってはいけない。
電気機器にリチウム電池を設置する時には、プラス極とマイナス極が逆になっていないかよく確認しなければならない。
使い方によっては破裂や発火を引き起こすことがあるので注意が必要である。
リチウム電池の仕様・スペック
【サイズ】
コイン電池の中でよく使用されるのが、CR20というタイプである(Cは二酸化マンガンリチウム、Rは円形という意味)。
20は電池の直径が20mmという意味であり、おおよそ1円玉と同じサイズ。
サイズは直径9.5mm、厚さ2.7mm~直径30.0mm、厚さ3.2mmと幅広いラインナップがある。
【耐用年数】
約2年。
リチウム電池の仕組み・特徴
【仕組み】
一次電池はどの種類であっても仕組みは大体同じである。二次電池と同様、一次電池も大きく分けて下記の部材で構成されている。
1.プラス極とマイナス極
2.プラス極とマイナス極を分割するセパレーター
3.電池内を満たす電解液
マイナス極に使われている物質が電解液に混じることで化学反応が発生する。
すると、マイナス成分の電子が消失してプラス成分の電子が残り、電解液に溶け出す。放出された電子は炭素棒を通ってプラス極側へ移動する。
この時、電子の流れと逆方向に電流が流れ、電気エネルギーが発生する。
これを繰り返しているうちに徐々に化学反応が弱まり、いずれは反応しなくなる。
二次電池の場合、充電により再度化学反応を発生させることが可能だが、一次電池ではできない。
リチウム電池の廃棄方法
【廃棄方法】
引火性が強いので、廃棄の際には注意が必要である。電池に衝撃や圧力が加わることで、中の電解液が漏れ出して発火する危険性がある。
また、使い終わった電池をそのままごみとして捨てる事は危険である。最悪の場合には火災事故に繋がってしまう。
廃棄する際にはビニルテープなどを使ってプラス極とマイナス極に絶縁処理を施す。こうする事で他の電池との接触防止となり、ショートを防げる。
絶縁処理が終わったら、一般の不燃ごみとして捨てることが可能。しかし、自治体によってはごみの捨て方が異なる場合があるので確認が必要である。