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またぐとは?

【意味】
一つの架台などで配線が完結せずに、複数の架台などをまたいで直列接続することを「またぎ配線」と言う。

また、戸建て住宅やビルなどでの配線工事を行う場合、階や部屋をまたいで同回路で配線をすることも「またぐ」と言う。

さらに、配線系統図を描くときに他の配線系統と重なる場合があり、この時にコーナー処理を「面取り」で表示すると、配線系統図で配線系統が重なる部分をまたぐ表示方法に変わることも「またぐ」と表される。

屋外でまたぎ配線を行うと、またぎ配線部の保護管に雨水が溜まってしまうといった外的要因により、配線が劣化する可能性がある。
また、雨水が溜まったまたぎ配線部にコネクタや接続部があれば漏電の原因にもなるので注意しなければならない。
保護管を架台まで届く十分な長さのものに変えたり、雨水が入り込まないように固定したり、パテで保護管の口を塞いだりするなどの対策が必要である。

階や部屋が異なる場合には作業員も異なる場合が多く、配線間違いには特に注意が必要。
配線間違いはショートなどを引き起こし、火災や感電事故を起こす原因となるため厳重に注意しなければならない。
複数の作業員による共同作業となる場合は、線番の表示方法などの意思疎通を図っておく必要がある。

またぐの仕組み・使い方

【方法】
配線系統図を描く際には、実際の現場を想定して配線ルートを描かなければならない。基本的に、階が異なっていれば別の配線系統図で描いていく必要があるが、配線系統図の中に階をまたぐ配線があってはいけないわけではない。

配線ルート的にも階をまたぐほうが都合がいい場合には、そのように配線系統図を描いていく必要がある。

各部屋へ向けた配線は、2本1組で行うことを理解して進めていく必要があり、屋内配線は2本1組の配線から、並列繋ぎになるように繋いでいく。

この際、分電盤自体も同じように並列つなぎで電気を取っていく仕組みとなっており、最終的に対応する2本1組の配線でまとまる。
中には単相三線、つまり3本1組という場合もある。

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