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コンセントとは?

【英語名】
Outlet(アウトレット)

コンセントとは、家の壁に設置されている電気の流れる挿し込み口のことを言う。
よく「コンセントを挿す」という言葉を使うが、これは間違った表現である。
コンセントは挿し込まれる側であり、挿す側はプラグという。
つまり、正しくは「壁のコンセントにプラグを挿す」となる。

用途は、さまざまな電気機器の動力(電気)の供給である。
国によって違いはあるものの、日本では一般家庭のコンセントの多くはいわゆる100Vである。
日本の電気機器は100Vで製造されているものが多いからである。

コンセントの仕組み・使い方

【使い方】
壁のコンセントにプラグを挿すことで電気を使用することが可能である。
プラグの先端をよく見てみると、2つの突起があり、それぞれに小さな穴が開いているのがわかる。
この穴は抜け止めの役割を果たしており、コンセントに挿したときに簡単にプラグが抜けないようにするためのものである。

コンセントと違ってプラグは2つの突起の大きさが一緒である。
基本的には、どの向きでコンセントに挿しても正常に電気を使用できる。

【施工方法】
一般家庭に多く普及している石膏ボード壁にコンセントを取り付ける施工方法について説明する。

あらかじめ分電盤から壁(コンセントを設置する場所)までVVFなどの電力ケーブルを敷設する。
コンセント設置予定箇所の壁に開口を作る。
開口の大きさは、設置するコンセントによって異なるが、おおよそ以下の通りとなる。
・縦:95~105mm
・横:50~55mm

ボードに開口寸法を墨だしをするときは、定規やスケールを使用するよりも段ボールなどであらかじめ開口寸法の型枠を作っておくと施工しやすい。
ボード壁の開口は、専用の「石膏ボード開口のこぎり」などを使用すると効率よく開けることができる。

開口完了後は、穴から電力ケーブルを伸ばして被覆を剥いてコンセント裏側で結線する。
コンセントの裏側に「W」または「N」と記載されているところに白線を結線する。
その他の箇所には、黒線もしくは赤線を結線する。

コンセントに結線完了後、埋設取付枠と石膏ボード用ハサミ金具などを使用し、壁にコンセントを固定する。
最後にコンセントプレートをして完了となる。

注意点として、コンセントの設置工事は第二種電気工事士の資格が必要である。

コンセントの仕様・スペック

【規格(スペック)】
コンセントは、単相100Vや単相200V、三相200Vなどさまざまな規格がある。

【重量】
数十g程度。

【サイズ】
小型でコンパクトなものが多い。

【種類】
誤って挿さないようにするため、電圧や電流によって穴の形状が違う。
家電製品への電源供給など使用用途は多岐にわたる。部屋の各所に設置されていることが多い。

【注意点】
コンセント設置数が増えると施工にかかるケーブルや部材が多くなり金額が上がる。
また、同時に使用する電気量が多くなるとブレーカが上がり、ブレーカ容量を上げる必要があるため、計画的に設置することが望ましい。

コンセントの仕組み・特徴

【仕組み】
コンセントは、100V用や200V用など多くの種類に分かれるが、一般家庭でよく見られる2つ穴のコンセント(100V用)で説明する。

コンセントには2つの穴が開いているが、実は穴の大きさが違う。コンセントの左側の穴は約9mmであり、右の穴は約7mmである。左側の穴を「コールド」といい、右側の穴を「ホット」ともいう。左側の穴は電気を大地に流す役割を持っている。一方、右側の穴には電圧がかかっており、電気機器に動力を供給する役割を果たす。

両方の穴に電圧をかけないのは、過電圧(電圧をかけ過ぎた場合)の際に火災の恐れがあるからである。片方の穴で大地に電流を流すことで火災のリスクを緩和している。

コンセントの廃棄方法

事業者として排出する場合は、コンセントの本体は廃プラスチック類となるが、電線はケーブルくずとなるためそれぞれで産業廃棄物処理する。

一般家庭で廃棄する場合は、基本的には燃えないごみとなる。

自治体によっては回収してくれるところもあるので、捨てる前に自治体に確認するのが望ましい。

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