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石膏ボード の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
職人用語
ボード など
石膏ボードとは?
石膏ボードは、石膏を石膏ボード用原紙で巻いた建築用内装材である。
防火性や遮音性、寸法安定性、工事の容易性など優れた材料である。
経済性にも優れており、なくてはならない建設部材として壁や天井などに広く使用されている。
石膏ボードの仕組み・使い方
【使い方】
建築部材として、天井や壁に使用される。
【施工方法】
壁や天井には木製または鋼製の下地が存在する。
石膏ボードを固定する際には、下地を狙ってビス止めする。
ビス止めする時は、ビス間隔が広くなりすぎていないか注意しなければならない。120~200mm間隔でビス止めすることが多い。
また、下地にしっかりとボードを抑えつけた状態でビスを打たないと、浮いてくる恐れがある。
ビスは浅すぎず深すぎずに打ち、ボードのつなぎ目は木工ボンドを塗る。
石膏ボードの仕様・スペック
石膏ボードの厚みと大きさには、さまざまな種類がある。
【厚さ】
9.5mm、12.5mm、15mm、21mm、25mm
一般家庭では9.5mmがよく使用され、病院や事務所などでは、12.5mmや15mmが使用されていることが多い。
防火壁や防音壁では、石膏ボードを2重で貼ることもある。
【大きさ(壁で使用する場合)】
3×6(910mm×1,820mm)
3×8(910mm×2,420mm)
3×9(910mm×2,730mm)
2×6(606mm×1,820mm)
【大きさ(天井で使用する場合)】
3×1.5(910mm×455mm)
3×3(910mm×910mm)
天井用と壁用の石膏ボードは異なる。
天井用の石膏ボードは9.5mmが使用されることがほとんどである。
石膏ボードは、キッチンや防音室など用途に合わせた処理をしているものも多く、その種類は防火石膏ボート、防水石膏ボード、耐震石膏ボード、防湿石膏ボードなどがある。
石膏ボードの仕組み・特徴
【特徴】
石膏は硫酸カルシウム2水和物のため、大量の結晶水を含んでいる。
結晶水が蒸気として空気中に放出されると、ボードが熱を吸収する。石膏ボードには、この結晶が全体の約2割を占めており、耐火性に優れている。
石膏ボードの仕上げ面は全て同じ模様に見えるが、実際は表と裏どちらから見ても方向が分かるようになっている。
石膏ボード原紙は一般の板紙と比べ、耐水性が優れている。また、ボードが濡れた状態だと強度を高める働きもある。
石膏ボードの廃棄方法
石膏ボードは、一般ごみとして処分することはできず、産業廃棄物として処分しなければいけない。産廃業者に依頼する、もしくは自分自身で最終処理場まで持って行く。
自分で最終処理場まで持っていけば産廃業者に依頼する費用がかからないのがメリットとなる。自分で最終処理場まで持っていく場合は、廃棄する石膏ボードを砕いてガラ袋に入れる。
ガラ袋に入れないと、持ち運びが不便なだけでなく散乱する可能性があり、運搬車が白く汚れる恐れがある。
廃棄以外には、リサイクルするという選択肢もある。ただし、リサイクルできるものに限られる。
リサイクルしやすい状態といえるのは、例えば新品、水濡れがない、紙クロスが張られているものなどである。
反対にボードがミンチ状になっている、水濡れしている、別の材料が付着している、カビが生えている、他の産業廃棄物と混ざっているといった状態だと、リサイクルできない可能性があるので注意が必要である。