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職人用語

柱上(ポール)トランス など

柱上変圧器とは?

柱上変圧器は電柱の上に取り付ける配電用に使用する屋外用変圧器のこと。主に、6,600Vの高圧配電線から100~200V程度の低圧電圧に降圧する。

配電を行う際は、高圧幹線から分岐線を引き出し、適当な間隔で変圧器を設置し、そこから引込線を通じて需要家に電気を供給する。

柱上変圧器の仕組み・使い方

金属製の装柱金物(そうちゅうかなもの)を介して電柱に取り付けて使用する。

柱上変圧器の仕様・スペック

【種類】
使用用途により
・単相変圧器
・三相変圧器
・灯動共用変圧器
等、設置する環境によって「一般形」「耐塩形」等を選定する必要がある。

円筒形の変圧器が一般的で、大容量のものには外部に放熱用のフィンが取り付けられている。

従来の柱上変圧器には絶縁油にPCB(ポリ塩化ビフェニル)が使用されていた。
現在では環境への悪影響を考慮して、PCBを用いた柱上変圧器の生産は行われていない。

柱上変圧器の仕組み・特徴

変圧器内部には、鉄心冷却用の絶縁油が充填されている。

雨風や太陽光などの自然環境に耐えられるよう、耐候性や耐塩性の高い変圧器が使用される。

柱上変圧器の廃棄方法

柱上変圧器を廃棄する際には、まずは有害物質であるPCB(ポリ塩化ビフェニル)を含有しているか否かの確認が必須となる。

調査方法としては、型式や製造月日をもとに各メーカーへ問い合わせる方法や、専門業者へ依頼して絶縁油のPCB分析を行ってもらう方法等がある。
PCBを含有していた場合は特別管理産業廃棄物の扱いとなり、PCB非含有の場合は産業廃棄物の扱いとなる。

どちらも事業活動に伴って排出された廃棄物であるため、産業廃棄物処理の許可を取得している業者へ依頼して処分してもらう。

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