力率 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
力率とは?
電源から得られた電力のうち、どれくらい使われたかを示すもの。交流電力の効率ともいう。
力率は、有効電力と皮相電力の比率で定義される。
「力率=有効電力(W) / 皮相電力(VA)」
・皮相電力:有効電力+無効電力
・有効電力:機器(負荷側)にて実際に消費される電力
・無効電力:機器(負荷側)にて消費されない電力
通常、力率は0から1の範囲で表され、1に近いほど効率がよいことを示す。
直流回路では力率は常に1だが、交流回路ではコイル(誘導負荷)やコンデンサ(容量負荷)の影響で力率が変動する。これは機器の中に組み込まれているコイルやコンデンサに由来し、負荷と電源の間を往復するだけで消費されない無効電力などがその原因である。
一般家庭などにおける力率は0.85程度。高圧受電設備(キュービクル)などの場合は0.9~0.99程度。
力率の改善のために「コンデンサ」を設置するのが一般的である。
