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検相器 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
職人用語
相回転計 など
検相器とは?
【英語名】
Phase sequence indicator(フェーズシーケンスインジケーター)
Phase rotation indicator(フェーズローテーションインジケーター)
モーターなどの駆動装置を動かす際に三相三線式の動力電源を使用。
モーターには正相、逆相があり電源線を接続する際に間違えて接続すると反対方向に動作する。
事故に繋がる恐れがあるので、モーター動作前に確認するために検相器を使用して回転方向を測定。
機器やモーターを扱う仕事に従事している電気工事士にとって必須の測定器といえる。
検相器の仕組み・使い方
検相器には「接触式」と「非接触式」が存在する。
「接触式」を使用する際は、検相器から出ている3本のクリップを端子部に直接接続。そのため、クリップが接触すると短絡事故に繋がるので注意が必要である。
「非接触式」は、電線にクランプするので取り付けが容易。また、端子部に触れないため安全性が高い。
R=赤、S=白、T=黒の順番でクランプし、検相器本体のスイッチをONにする。
時計回りであれば正相回転、半時計回りであれば逆相回転となる。
検相器の仕様・スペック
【種類】
クリップタイプの「接触式」「非接触式」が主流だが、ペン型の検相器もある。本体にマグネットが付いているタイプもあり、鉄部(盤面)などに取り付けて使用が可能。両手が塞がらず安全性を確保できる。
【使用範囲】
メーカーにより異なるが、本体からのリード線の長さもさまざまであり、使用箇所に応じて購入前に選定することが必要。
【サイズ】
コンパクトなスリムタイプや、大きなワイドタイプなどがある。コンパクトサイズは持ち運びや収納に最適だが、グリップ部の開き幅も小さくなるため、ケーブルサイズが大きくなると検相できないこともあるので注意が必要。
【付属品】
持ち運び時に本体が損傷されないための携帯ケースや、リード線劣化や損傷を防ぐためのスパイラルチューブが付属されている製品もある。