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COMMENTARY

職人用語

リモコン など

リモコンスイッチとは?

【英語名】
Remote control switch(リモート コントロール スイッチ)

リモコンスイッチとは、AC100VをリモコントランスでAC24Vに変換して、リモコンリレーを用いて照明を点滅させるスイッチである。
図面記号は「R」。

リモコンスイッチの仕組み・使い方

【施工方法】
リモコンスイッチの施工方法には、埋込型と露出型がある。

・埋込型の施工方法
1.リモコンスイッチを取り付ける壁の位置に、必要な大きさの穴を開ける
2.穴の中に配線器具を取り付ける、埋込スイッチボックスを入れて固定
3.取り付け枠に必要な数のリモコンスイッチを取り付ける
4.壁の内側に配線された信号線と、リモコンスイッチを結線
5.リモコンスイッチを付けた取り付け枠を、埋め込みスイッチボックスにネジ止めする
6.仕上げにカバーを取り付ける

・露出型の施工方法
1.リモコンスイッチを取り付ける壁の位置に、露出型スイッチボックスおよび、配線用の配管を取り付ける
2.取り付け枠に必要な数のリモコンスイッチを取り付ける
3.配管を通して配線された信号線と、リモコンスイッチを結線
4.リモコンスイッチを付けた取り付け枠を、露出型スイッチボックスにネジ止めする
5.仕上げに、カバーを取り付ける

フル2線式リモコンではリモコンスイッチの設置後に、設定器でアドレス設定を行う。

リモコンスイッチの仕様・スペック

【種類・規格】
・露出形および埋込形
定格電流A(1A、1.5A、3A)、定格電圧V(24V)

・絶縁抵抗
絶縁抵抗値1以上

・耐電圧500V

【構造】
スイッチの開閉接触部は、操作したときだけ閉路し、また、その接触部(銀、銀合金のものを除く)が若干滑って接触する構造。

【外部配線に接続される口出線の規格】
・主回路用口出線・・・600Vビニル絶縁電線 (IV)の断面積2mm2上、もしくは同等以上の断面積・絶縁効力がある、より線の電線
・操作回路用口出線・・・断面積0.5mm2以上のビニル絶縁のコード類

【操作回路用口出線の色別】
・表示灯用・・・黄

・口出線(表示灯用を除く)が2本
リレー側の接続は赤 (ON)、変圧器側への接続は白 (OFF)

・口出線(表示灯用を除く)が3本
リレーのON側の接続は赤、OFF側への接続は黒、変圧器(コモン)の接続は白

【外部配線端子ねじの太さ(呼び)】
・定格電流3A以下・・・M3
・定格電流10A、15A・・・M3.5
・定格電流20A・・・M4

リモコンスイッチの仕組み・特徴

【仕組み】
ワンショットリモコンとフル2線式リモコンがあり、それぞれ次の通りである。

・ワンショットリモコン方式
ワンショットリモコンとは、信号線をリモコンリレーから1本ずつ取り出し、信号線をすべてリモコンに集約する方式。
組み込むリモコンリレー数が増えるほど、一つのリモコンに集まる信号線も多くなるため、配線が複雑になる。そのため、小規模ビルなどの比較的にスイッチが少ない建物に適している。

リモコンスイッチの数:8個
配線数:24V信号線9本

・フル2線式リモコン
フル2線式リモコンとは、リモコンリレー用信号線2本を直列に接続して、リモコンリレーごとにアドレス(番号)を設定し、信号を多重伝送させて電気回路をオン・オフする。
配線数が2本だけなので、リモコンリレー数が増えてもワンショットリモコン方式のように複雑な配線にはならない。

そして、一つのスイッチですべての照明の一斉オン・オフができる、リモコンリレーを同時に制御できるなど、用途によって個別・グループ・パターンで制御が可能。
中央制御装置とアドレス設定器の設置が必要になる。

リモコンスイッチの数:8個
配線数:24V信号線2本

リモコンスイッチの廃棄方法

【廃棄方法】
リモコンスイッチを廃棄する際は、信号線を取り外し、スイッチの取り付けに使用しているカバーや取付け枠、ビスのパーツに分ける。

リモコンスイッチやその他付属品の廃棄は、該当する各市町村のルールに従い廃棄するか、産業廃棄物処理業者に依頼して適切に処分する。

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