転がし配線 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
転がし配線とは?
転がし配線とは、配管を用いずに天井裏や床下等にそのままケーブルを敷設する方式のこと。
内線規程(JEAC 8001-2022 3165節-2-4)の中に「ケーブルは、隠ぺい配線の場合において、ケーブルに張力が加わらないように施設する場合に限り、転がしとするこができる」との記載がある。
天井裏やフリーアクセスフロア内で、点検口等により保守、点検、更新が可能な場合や、住宅等の天井裏で内装の更新時以外でケーブルの更新(交換)が見込めない場合に配線を増設する際等に用いる。
転がし配線の仕組み・使い方
通常、電気配線は配管に収めるか、ステップルやサドル等で造営材に堅ろうに固定して配線することが前提になるが、二重床のような、固定せずとも床材等により配線が保護できる構造の場合は、転がし配線、転がし配管が認められる。
既設の建物の天井裏に配線を増設する際は、点検口周辺以外の配線を固定することが困難な場合がある。そのような状況では、要所で支持して天井材に過度に荷重をかけないよう配慮しながら敷設する。
天井材や床材でケーブルを損傷しないようにするためにも、ケーブルを整然と配線する必要がある。
