現場のお役立ちツール
露出配線 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
職人用語
露出 など
露出配線とは?
【意味】
電気工事において、露出配線とは配線を壁や床・天井に這わせて配線をすること。
露出配線は配線がむき出しに見えている状態であり、反対に壁や天井内に配線が隠れた状態を隠蔽配線と言う。
【用途】
リフォームやリノベーションを行った際に壁材の材質などの理由で隠蔽配線をすることが難しく、露出配線を行うことがある。
露出配線のメリットとしては、配線自体が簡単なため、材料費や工賃が抑えることができ、安価で工事ができるという点が挙げられる。
一方、デメリットは配線が見えてしまうため見栄えが良くない点と、紫外線を受け被覆が劣化し絶縁性の劣化を招いてしまう場合がある。
屋外に配線する場合には、室内よりも紫外線を受ける量が増加したり、風雨に晒されて雨水が侵入したりする可能性があるため、電線保護材が必須である。
なお、露出配線は配線用電気図面において短い点線で表記される。
似たような図記号に床隠蔽配線があり、露出配線より少し長めの点線による表記を行う。
工事の際は露出配線、隠蔽配線の種類に関係なく、有資格者が行わなければならない。
露出配線の仕組み・使い方
【方法】
露出配線を行う方法は、木部であればケーブルや電線を絶縁ステープル(ステップル)と呼ばれるホチキスの針のようなもので固定する方法がある。
木部でない場合は、両面テープで貼り付ける留め具を使用する。
ケーブルのビニルシース自体には色の種類があるため、取り付け部の色に合わせることでケーブルを見立ちにくくすることが可能である。
なお、施工場所によっては金属管や可とう性のある配管材を使用することもある。
モールと呼ばれる樹脂や金属製の保護カバーを壁や床、天井に取り付け、その中で配線することにより配線が目立ちにくくなる。
モールには色の種類もあるため、外観に合わせて取り付けることが可能である。