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整線 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
整線とは?
【意味】
制御盤や分電盤の中にあるケーブルを纏める作業のこと。
分電盤や制御盤内の作業において、結線や配線の接続はもちろんだが「整線」も必要な作業の一つとなる。
整線作業を行う理由として、以下のような点が挙げられる。
・配線を綺麗にする、見た目を良くし、商品としての品質を上げる
・分電盤、制御盤内の作業スペース、配線スペースの確保
・メンテナンス、点検作業時に作業を行いやすいようにする
整線作業時には各種電線の太さや配線箇所ごとに電線を束ねることなどが重要となるため、ただ束ねればよいわけではない。
また、電気工事法において定められた基準として「ケーブルを曲げるときは、屈曲部の内側の半径をケーブル外形の6倍以上とする」といった規則があるため、その点にも注意が必要である。
さらに、圧着端子を付け電線を曲げて接続すると、電線が反発して機器の端子部や取り付け部に負荷がかかることもあるため、各種電線の特性や性質を理解しておく必要がある。
整線の仕組み・使い方
【方法】
分電盤や制御盤の配線及び整線は、作業従事者のスキルやセンスが問われる作業となってくる。手当たり次第に配線や整線を行ってしまうと、最悪の場合には分電盤などの器具の破損などのトラブルに繋がりかねない。
基本的には交流を先に配線してから、直流を配線するとよい。交流と直流が混在してしまうと、ノイズの原因となってしまう。結束バンドや配線ダクトを利用して、配線の流れを意識しながら綺麗にまとめることが大切である。
また、線番をマークチューブに印字しておくと、作業の効率性が向上する。