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仕込む の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
仕込むとは?
【意味】
電気工事における「仕込む」とは、配線の逃がし工事のこと。
給排水ガス空調の配管や電気配線などは、建物が完成すると基本的には壁や天井の中に隠れてしまうため、外からは確認することができなくなる。
このように隠ぺいされて見えない配線のことを「逃がし工事=仕込む」と呼称する。各種設備工事を行う際にも、完成する前に電気が必要な設備箇所に配線を行う。
また、照明器具を取り付ける際や壁面のスイッチ工事も基本的には屋内配線で行うため、あらかじめ配線を「仕込む」必要がでてくる。基本的に屋内配線では、点検するための設備がない限り、新築時やリフォームのタイミングでしか行うことができない。
ただし、同じ配線を仕込む工事でも木造住宅の場合、コンクリート造のマンションの場合、オフィスでの配線工事の場合など、住宅の種類によって施工内容が変わるため、配線を仕込む場合は住宅の種類や状態を確認する必要がある。
仕込むの仕組み・使い方
【方法】
基本的に配線を「仕込む」場合は、配線にたるみが出ないようにしっかりと束ねて根太や梁に金具で固定を行っていく。
その際に天井裏や床下などを配線する場合は、CD管や耐燃性のある素材で作られているPF菅などを使用する。
これは、配線が害獣や害虫にかじられたり、配線の腐食を防いだりするための目的からである。
住宅の種類によって使用する材料や施工内容が変わるため、現場の状況に応じた材料の選定が必要となる。