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職人用語

ショート など

短絡とは?

【英語名】
Short circuit(ショート サーキット)

回路内に電球やモーターなどの大きい負荷のないショート回路が、電源の正極と負極が直接同線で結ばれているような状態のことを短絡という。
長い導線コイルを利用したニクロム線や電磁石などの電熱線は原理的にはショート回路と同じもので、コイルは発熱する性質があり、電磁線は発熱することを前提に作られている。

短絡は「ショート」とも呼ばれている。
短絡部分を通って流れる大きな電流を「短絡電流」という。

短絡の仕組み・使い方

【安全】
短絡が生じた場合、回路の誤作動や、回路に設計値を超える大きな電流が流れたりするため、抵抗器・半導体・コンデンサなどが異常以上発熱し、焼損することがある。
発煙による有毒ガスの発生、高温による火傷、部品の破裂など、危険がある。

熱量は電流×電流×抵抗で計算される。
熱量があると電線は燃えてしまい、火傷や火事につながるような熱を発生する。

短絡事故の原因は主に3つ。
1)ケーブル・部品の自然劣化
電気設備の部品を劣化したまま放置すると機能や性質が損なわれ、絶縁破壊や機能停止になって短絡が起こる。

2)鳥獣の侵入による電線同士の接触
ケーブルの引き込み口や通気口に鳥獣が入り込み、電線を損傷させ短絡事故につながる。

3)設備不良や施工ミス
人為的ミスでブレーカ(遮断機)が作動しないと起こる事故。

短絡事故の予防策は以下の4つである。
1)絶縁する
不要な部分に電気が流れないようにする。

2)キュービクルの密閉性を高める
発電所や変電所から供給された高電圧の電気を住宅で使用できる低い電圧へと変圧させるキュービクルの密閉度を高め、鳥の侵入などを防ぐ。

3)配線遮断機を使用する
あらかじめ設定した値以上の電流が流れた場合に自動的に回路を遮断する。

4)目視点検
鳥獣の巣や草木の接触がないか確認する。また、電気設備の劣化も目視で確認することができる場合がある。

短絡が発生した場合、回路の抵抗が小さい状態になるため、大きな電流が流れ続け電流は熱に変化していく。
低圧の短絡であっても、数千アンペアの電流が流れることがあり、需要家内の遮断機で保護しなければ配電線に設置してあるヒューズが溶断するなど、停電事故の恐れもある。

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