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職人用語

水平器、レベル など

水準器とは?

【英語名 】
Level(レベル)
Spirit level(スピリット レベル)
Leveling instrument(レベリング インストゥルメント)

物体の表面に当て、その正確な角度や水平・垂直・勾配などを測定。各種建設や機械の設置時、家庭でのDIYや家電取付、その他天文観測や測量にも使われており、古くから活用されている重要な計測器である。

日本では、水を注いだ「水準」(みずばかり)・「水盛台」(みずもりだい)と呼ばれる長い木製の樋を用いて水面を基準にし、建築土台や梁が水平かどうかを測定している様子が鎌倉時代の絵画に残されている。

水準器の仕組み・使い方

【使い方】
最も一般的な気泡管水準器は、計測対象物の表面に密着させて気泡管にある基準線(標線)のどの位置に気泡があるかによって、水平や勾配を測定するもの。

その際には必ず水準器を180度回転させ、基準線により気泡の位置を確認。

この作業をゆっくりと何度も繰り返し、気泡の位置にずれがなければ正しい値となる。

作業時には誤差のない確実な値を測定することが重要。

建築土台の他、機械設置時や定盤の水平出しなど精度が必要とされる場合は、細かな木くずやごみを挟んでしまうと誤差を生んでしまう。そのため、測定時は表面を拭き取るなどの注意が必要。

【原理】
ガラス容器の中に、小さな気泡を残してアルコールなどの融点が低く凍らない液体を入れると、粘度の小ささにより気泡が変位する。その位置によって水平や傾斜などが分かる仕組み。

水準器の仕様・スペック

【種類、長さ、価格】
水準器にはさまざまな種類があるが、気泡管水準器は比較的安価で手に入り、家庭でのDIY用としても使いやすい。

サイズや長さも豊富であり、150mmと短めのものから600mmと長めのものもあり、300mm、600mmのものが多く使われている。 中には1,000mmを超えるものもある。

測定する範囲が広い(長い)場合には長めのものを、狭い(短い)場合は短めを、というように用途に応じて使い分ける。

デジタル水準器は気泡管水準器と比べ高価になるが、測定した値が正確な数字として液晶画面に表示される。
気泡管やブザー付のものもあり、音により水平がわかる機能が搭載されている。

レーザー水準器は、高精度のものでは1万円前後ととても高価だが視覚的に分かりやすく、遠距離測定物の測定も可能。価格が数千円台と安価なものも販売され手に取りやすくなっているが、レーザー精度の粗悪なものもあるので注意が必要。

【規格】
精密水準器は精度や感度・構造について、JIS規格B7510により定められている。
感度は1種(0.02mm/m)二種(0.05mm/m)三種(0.1mm/m)に分けられ、この数値が小さいほど僅かな傾斜でも正確に測ることができる。

精度(性能)に関しても、A級・B級になど級が区分されており、指示精度(メモリ誤差)の数値が小さいA級が、より精度の高い水準器ということになる。

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