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スターデルタ始動法とは?

【意味】
三相誘導電動機の始動法の一つに、スターデルタ (Y-Δ)始動法がある。電動機 (モータ) を始動すると、瞬間的に定格電流の8~10倍ほどの大電流が流れる。

【使い方】
耐久性を持たせるためには、ブレーカーや配線の容量を大きくする必要がある。しかし、コストが掛かるうえに設置場所を考えなければならない。そこで、始動時に掛かる電流負荷を下げる方法がスターデルタ始動法である。

まずは、電動機 (モータ)の始動時に固定子巻線をスター結線(Y結線)にする。こうすることで始動電流を1/3にまで抑制できる。ただし、この状態を維持したままでは、モータの回転数を上げて加速することはできない。そこで、スター結線をデルタ結線(Δ結線)に切り替える。

このとき注意したいのが、スター結線からデルタ結線に切り替わる時に大電流が流れる可能性がある点である。大電流が流れるのは始動時だけではないため、タイマーを使用して結線切替時の固定子巻線の残存電圧がなくなるタイミングを見計らう必要がある。

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