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立ち上げ・立ち下げ の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
立ち上げ・立ち下げとは?
【意味】
配線が別の階まで延びていること。
立ち上げは配線が上の階に続いているときに使い、立ち下がりは配線が下の階に続いているときに使用する。
これは日本工業規格、JIS C 0303:2000「構内電気設備の配線用図面記号」で定められている図記号名称である。
たとえば、2階の図面を見ている場合、1階に続いている配線は2階から見れば立ち下げになるが、同じ配線でも1階から見ると立ち上がりとなり、上階と下階での会話の際に混同してしまうことがある。
また、似たような用語として「素通し」という言葉があり、これは電線を1階から3階に通す場合に使用され、このとき2階で電源を取ることを行わずに素通りすることを指す言葉となっている。
現場で立ち上げ、立ち下げという用語を聞いた場合には、配線が別の階に移動するため都度ごとの確認が必要となる。
立ち上げ・立ち下げの仕組み・使い方
【注意点】
配線図面上で、立ち上げ・立ち下げを指示する場合には、法令で定められた配線図記号があり、それを使用して図面上での指示を行う。
この際に注意すべきなのは、見ている階の図面によって立ち上げと立ち下げの指示が変わるという点である。
実際の作業では、どのルートで配線を通すかによっても使用する材料が変更となることがあり、また屋内配線か屋外配線かによっても変わってくる。
そのため、現地の状況を正確に把握することが重要である。