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端子キャップとは?

端子キャップとは、電線、ケーブルの端子接続部に被せるキャップのこと。
端子キャップは使用するものによっては色分けをしてあるものもあり、極性に従った色を適時選択し使用する。
また、丸型端子、Y型端子用の端子キャップと棒型端子の端子キャップは形状が違うため注意が必要である。

端子キャップを使用することには、極性をはっきりさせることのみならず電線、ケーブル同士の端子接続部分が移動、接触しショートすることを防止する目的もある。
仮設電気設置の際には端子キャップを用いずにビニールテープの絶縁処理のみで終了する場合もあるが、適正な端子キャップが手元にある場合には端子キャップを使用することが望ましい。

端子キャップの仕組み・使い方

【使い方】
電線、ケーブルの銅線部分に対し、端子を接続する前に端子キャップを電線、ケーブル上に通して置き、端子接続後に端子キャップを端子根本部分に対して移動させ被せて使用する。
この使用方法は丸型端子、Y型端子の使用方法であり、棒型端子での使用の場合は端子接続を先に行い、その後に棒型端子用のキャップを差し込み使用する。

端子キャップ自体には、端子保護部分側と、電線、ケーブル側が存在し、この向きが逆になると端子接続部分に入らなくなるため、電線、ケーブルに通す際に向きの確認を必ず行ってから使用する。

なお、しっかりと端子キャップを被せないと、ほこりの付着によるショートの要因にもなり得るので取付け後の抜け確認は必ず行わなければならない。

端子キャップの仕様・スペック

【規格】
端子キャップには、電線、ケーブルの規格にそれそれ応じた端子キャップが存在する。
そのため必ず、電線、ケーブルの規格に応じた端子キャップの規格を使用するようにする。

電線、ケーブルに対し、適正でない端子キャップを使用した場合には、端子接続部分からのずれや抜けにつながるので、必ず確認すること。

また、極性によって色分けをして使用する場合もあるため、電線、ケーブルに対して間違った色の端子キャップを使用することは避けるようにする。

施工した本人が極性をわかっていても後任の電気工事士との認識間違いが起きる可能性があるため、色分けには十分に注意すること。

端子キャップの廃棄方法

材質に関してはゴム製品になるため、各工事現場内の廃プラスチック、混合ごみなどの収集場所に廃棄する。

端子キャップ自体はそれほど大きな材料ではないため、各家庭ごみの収集場所において、燃えないごみで廃棄できる場合もある。しかし、各現場内ででたものに関しては、その現場内で廃棄することが望ましい。

また、ゴム製品のため高温の場所への長期間放置していると溶けて形状の変化や歪みなどが発生する。保管する際には適温の場所への保管が望ましい。形状が変化したものは使用を避けるのが賢明である。

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