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飛ばすとは?

【意味】
床面で行っている各種配線を、天井や壁といった頭上よりも高い位置で配線を行う方法のこと。
語源は、プリント基板業界でリード線を使用し基板の上で配線を行う方法のことだったが、電気工事業界でも用いられるようになった。

空中配線(飛ばす)で得られるメリットとしてはまず、床面に邪魔なもの、妨害物がなくなることが挙げられる。
床面に配線が存在すると、通行の際に足をひっかけて転倒するといった事故やが起こる。
ひっかけた際に電源が抜けると機械トラブルなどにも発展するため、空中配線が採用される。

この他にも、空中配線を用いることで得られるメリットとして、以下の点が挙げられる。

・床面に妨害物がないので掃除がしやすい
・資材運搬がスムーズに行える
・景観がよくなる

一方で、以下のようなデメリットもあるため注意が必要である。

・点検、移動時には脚立などが必要
・ほこりや汚れがたまったままになる

飛ばすの仕組み・使い方

【注意点】
空中配線を行う際にルートによっては屋外配線を行う場合もある。
屋外配線を行う際には、屋内用のケーブルを使う場合には電線保護材が必須となる。
屋内用のケーブルは、直射日光や紫外線への耐久度がないためである。

また、コストはかかるが屋外用のケーブルを導入するという方法もある。同一ルートで何本もケーブルを伸ばす場合には、束ねすぎによる許容電流の低下や、弱電ケーブルへの強電ケーブルへの干渉なども考慮したうえで配線する必要がある。

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