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投光器 の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
投光器とは?
投光器とは、反射鏡やレンズを用い広範囲に強い光を放出し、周囲を照らす際に用いる道具の総称、または製品の総称である。
一般的に投光器には、照明架台部分に屈折、角度調整を行うための部分が設けられており、これによって照らしたい箇所を狙って光を飛ばすことができる。角度調節が容易なため、取り付け場所を限定されることが少なく、比較的自由に取り付け位置を決めることができる。また、照射する光も強いため、工場や体育館など天井の高い建物や外灯に採用されることも多い。
もちろん、照射角度により光の飛び具合は変わってくるので、照度の計算、適正な取り付け位置の選定などは必ず行わなければならない。
投光器の仕組み・使い方
【施工方法】
取り付ける投光器本体自体や取付け場所、環境によってその都度変化してくるが、投光器は基本的には重量が重いものが多く、落下などの事故が起こらないよう、しっかりとした取付けが求められる。
天井面のみならず、壁面に取り付ける際などもボルト出しを行い、ボルト固定が望ましい。
比較的軽量な投光器も存在するため、こちらはビス止めなどでも問題ないが、下地に対してしっかりとビス固定を行う必要がある。
また、基本的には落下防止のためのワイヤーがついている場合が多く、付近の天井金物や壁面下地などに落下防止ワイヤーを取付け、万が一投光器本体が外れた、壊れた際にも落下しないよう施工しなければならない。
投光器の仕様・スペック
【種類】
投光器本体は各照明器具メーカーによって様々なものが存在するが、内部に取り付けるランプにおいては以下の3つとなる。
・水銀灯
・ハロゲンランプ
・LEDランプ
このうち水銀灯においては、今現在では新規の製造はされていないため、ハロゲンランプ式とLEDランプ式の実質2つとなる。
現在の主流は、LEDランプである。ハロゲンランプ、水銀灯ランプと比較しても高寿命、維持コストの軽減、投光器本体の軽量化による、デザイン性の向上などが大きく要因しており、新規で投光器を導入、施工する際にはLEDランプ仕様の投光器を用いることがおすすめである。
また、電源投入時における電力ロスもLEDにおいては少ないため、消費電力の節約にも繋がっている。
投光器の仕組み・特徴
【特徴】
投光器は、ランプに反射鏡やレンズを組み合わせて、ある方向に特化した光を照射することができる照明器具である。
反射鏡やレンズの種類により何種類かに分かれており狭角形、中角形、広角形などの種類がある。挟角形から順番に光の照射範囲が広がっていき、照射範囲が広がるほど、中心地点での照度は弱くなってくる。
投光器の反射鏡とは光の反射率を高めるためと表面の保護のために、アルミニウム板を研摩し、陽極酸化によって被膜処理を行っている。最近ではアルミニウム基板の上に超高純度のアルミニウムを蒸着し、保護膜として石英ガラスまたは特殊樹脂をコーティングしたものが存在する。
投光器の廃棄方法
廃棄方法としては混合物となっているため、部分によって仕分けを行い廃棄しなければならない。
電球部分はLEDランプであれば不燃物として、ハロゲンランプは砕いて回収場所へ持ち込むか、または不燃物として処理する。
水銀灯も同様だが、水銀灯の安定器側は産業廃棄物となるため、専門の処理業者へ持ち込んで処理してもらう必要がある。
ランプ以外の部分はプラスチック、または鉄製品となっているため、それぞれ適応した収集場所へ廃棄する必要がある。
家庭ごみの収集場所へ廃棄することは基本的には許されないものばかりなので、最寄りのスクラップセンター並びに廃棄物処理場へそのまま持ち込んで処理してもらうことが推奨される。