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ユニバーサル(配管部材) の
意味・解説・呼称など
COMMENTARY
職人用語
ユニバ、ユニバーサルボックス、ユニバーサルエルボ など
ユニバーサル(配管部材)とは?
ユニバーサル(配管部材)とは、電気工事における金属管工事において使用される材料の名称。
金属管工事における90度の曲がりをつくる場合において、これを容易にする。
ユニバーサル(配管部材)の仕組み・使い方
【使い方】
金属管工事におけるユニバーサルは、金属管を直線でのばしていった際に、途中で90度の曲がりをつける場合に使用される。
金属管工事の曲がり部分においてノーマルベンドなどを使用する場合には、後の通線作業においてそのノーマル部分で配線が通りづらく、止まってしまって通線作業がスムーズに進まないといったトラブルが発生することがある。
しかし、ユニバーサル(配管部材)なら、通線作業時に一度90度の曲がり部分で配線を取り出せる仕様になっており、配線が通りづらい、通線距離が長いといった場合にも容易に対応が可能である。ノーマルベンドとの使い分けは、その都度現場の環境に応じて使い分けると良い。
金属管工事において90度の曲がりをつけるためには、金属管をベンダーと呼ばれる工具を用いて配管を曲げたり、ノーマルベンドというゆるやかなカーブを描き、最終的に90度の曲がる部材を使ったりする方法がある。
これらを使って施工する場合には、寸法の計算などの細かい作業をしっかりと行わなければならない。
ユニバ―サルの場合、多少の計算は必要だが、そこまで正確な寸法出しをする必要はなく、直線でのばした配管を長ければ切る、短いなら足して最終的にユニバーサルを取り付ければ簡単に90度に施工できる。
ユニバーサル(配管部材)の仕様・スペック
【種類】
金属配管工事において使用されるユニバーサルは、各電材メーカーによってそれぞれ販売されており、その仕様や規格は若干の差異はあるものの、使用方法としては同一である。
配管材料がA社、ユニバーサルがB社といった風に多少の互換性もある。
ただし、すべての材料が互換性があるわけではないので、注意が必要である。その点に関しては各メーカーカタログを参照することが大切である。
また、ユニバーサルのみならず、金属配管工事には薄鋼電線管、厚鋼電線管、ねじなし電線管という種類があり、この時にも使用する部材の規格は変わってくるため注意が必要である。
ユニバーサル(配管部材)の廃棄方法
【廃棄方法】
金属配管工事におけるユニバーサルを構成している材料は鉄なので、各現場内の鉄くずごみ、金属くずにの各収集場所へ廃棄することが必要である。
また、持ち帰って廃棄する際には燃えないごみの扱いとなるが、家庭ごみの収集場所へ廃棄した場合、回収されない可能性がある。
そのため、持ち帰って廃棄する場合には最寄りの産業廃棄物処理業者へ持ち込んで処分を依頼する、またはスクラップセンターなどの金属くず回収業者に依頼して買い取り、廃棄を行ってもらう必要がある。