【関連事業のご紹介】パナソニック環境エンジニアリング株式会社

パナソニック環境エンジニアリング株式会社が設計・施工を手掛けたパナソニック株式会社の草津拠点にある
「RE100ソリューション」実証施設「H2 KIBOU FIELD」。
世界初の純水素型燃料電池・太陽電池・蓄電池の3電池から成る。
  • 代 正一

    パナソニック環境エンジニアリング株式会社
    代表取締役 社長執行役員
    代 正一

「水・空気・土・エネルギー」に関わる環境問題を総合的に解決する環境エンジニア集団である
パナソニック環境エンジニアリング株式会社。
今回は事業内容の他、電気工事会社様にぜひ知っていただきたいソリューション提案の事例等について、ご紹介させていただきます。

事業活動のインフラ「水・空気・土・エネルギー」を高度に制御するサイクルで
お客様の価値向上を実現

当社は、1976年に換気送風エンジニアリング株式会社として創業しました。当初は親会社である松下精工株式会社(現パナソニックエコシステムズ株式会社)の送風機の技術サービスを行う会社でした。
換気から空調への展開と共に、公害という社会背景を受け、環境に関する各種法規制が制定されてゆき、環境への顧客ニーズが生まれてきました。そうしたニーズに合わせて、「排ガス処理(空気)」、「排水処理(水)」、「土壌浄化(土)」と、事業範囲を広げて参りました。また、顧客の省エネに対する要望の高まりにより、「エネルギー」分野を加えて、現在に至っています。
当社は「環境を、人を、未来へ。」を事業ミッションとし、パナソニックグループの一員として、社会へのお役立ちを宣言しています。さまざまな環境浄化技術やエネルギー技術を活用して、お客様の事業・産業発展と持続可能な環境資源の保全に寄与したいと考えています。
経営スローガンを「『地球にやさしい』と『人がうれしい』を技術でひとつに。」と定め環境負荷低減を図りながら事業成長を目指す顧客に対し、エンジニアリング技術で貢献していく事業内容となっております。
技術要素としては、「水・空気・土・エネルギー」の4つの軸で、「供給・浄化・再生」の事業を行っています。事業内容は多岐にわたりますが、工場向けの事業が多いのが特徴です。
また、公共施設のレジリエンス強化や、トンネル換気、農畜産分野にも注力しております。具体的に言いますと、例えば高速道路のトンネル内の空気中には、車から出た排気ガスといった有害物質が多く含まれているため、換気が必要です。このトンネル内の換気に使用するジェットファンは、空質空調社の商品ですが、当社は機器販売から現地施工および継続保守を行っており、シェアは国内トップクラスです。

「調査・提案」から、「設計」「施工」「保守メンテナンス」まで一気通貫だからこそできる継続支援

当社の強みは、こういった多くの分野で技術を持ち、顧客の課題に対し一社で課題解決を提案できることです。提供内容も「調査・分析・提案」から、「設計」「施工」「保守メンテナンス」までを一貫して行っていることで、顧客の事業を継続的に支援することができます。「保守メンテナンス」については、顧客密着で各地の支店・営業所がフォローする体制を構築しています。
元々、パナソニックグループ内の工場のメンテンナンスを担ってきたことから、工場設備の整備は得意分野です。特に電子デバイス産業の車載電池、半導体、液晶など、多くのエネルギーや水、薬液を使う顧客が大型工場を立ち上げる際に、顧客が求める品質や短納期に応えてきた実績があります。計画段階での客先への提案、官公庁との折衝などを含め、大型工場建設に対するノウハウもあります。

エレクトリックワークス社や電気工事会社様との連携にも注力

当社はエレクトリックワークス社との協業にも積極的に取り組んでいます。エレクトリックワークス社の草津工場に昨年、「H2 KIBOU FIELD」と呼ばれる「RE100ソリューション」の実証施設が完成しましたが、当社はエレクトリックワークス社のスマートエネルギーシステム事業部と共に推進し、純水素型燃料電池・太陽電池・蓄電池設備の設計・施工を担当しました。
また、電材営業所と連携して、全国の電気工事会社様ともタッグを組み、補助事業等にも携わっています。
近年の社会トレンドとしては、自動車の電動化の動きが加速していますので、当社の車載電池工場での実績を踏まえ、電池工場の生産拡大に向けた顧客ニーズに応えていきたいと考えております。さらにSDGsやESG投資に現れる世界的なCO2削減要請の流れから、カーボンニュートラルに繋がる提案や、電力価格の高騰に伴う省エネニーズにも応えて参ります。カーボンニュートラル、レジリエンスといったトレンドは、5年先、10年先も続いてゆくとみています。当社が持つ環境技術を生かせる領域は、今後も継続・拡大していくと考えています。また各種技術へDXを加味し進化させていく予定です。
当社が持つ技術・サービスに更に磨きをかけて、「環境技術で顧客の事業を支える」という思いを、多くの関係先と共有させて頂き、貢献の範囲を拡大して参ります。

電気工事会社様との関わりが深い、
補助事業を中心とした取り組みについてご紹介させていただきます。

  • 野本 和宏

    パナソニック環境エンジニアリング株式会社
    マーケティング本部 公需営業グループ
    グループリーダー
    野本 和宏

全国の自治体様へ補助事業を活用した脱炭素化のご提案を通じて、
電気工事会社様のお仕事作りに貢献

パナソニック環境エンジニアリング株式会社の公需営業グループは、全国の自治体様の脱炭素化をはじめとする環境問題等をご支援する部門として、昨年立ち上げた新しい部署です。
それ以前にも、エレクトリックワークス社や地域の電気工事会社様とタッグを組み、自治体様の補助事業をご支援した事例がありました。例えば電材NEWSでも過去に取り上げていただいた群馬県東吾妻町様(58号)や群馬県玉村町様(64号)の事例などです。昨年の取り組みとしては、栃木県芳賀町と新潟県燕市の事例があります(右ページに納入設備を掲載)。
これらの事例に共通することは、自治体様のお困りごとを解決することで、脱炭素化に貢献しつつ、地域の電気工事会社様と自治体様の連携強化にもつながっている点です。
中でも小規模の自治体様は、職員も都心部に比べて少なく、国の補助事業の情報を調べ切れていないのが実情であるとおっしゃいます。そうした自治体様に対し、補助事業に精通し、全国に営業網があるエレクトリックワークス社と当社と地域の電気工事会社様がタッグを組むことで、すべての関係者がWinWinとなる、共存共栄の関係が成り立つと考えております。
また、施工後もエネルギーマネジメントシステムによる計測・分析が継続するため、電気工事会社様のメンテナンスのお仕事や他施設への展開のご提案など、継続的な受注の可能性も秘めています。そういったお仕事づくりのご支援をさせていだくことも可能です。
当社が施主様に提供できる価値、ひいては電気工事会社様のメリットにもなりうるものとしては、次の3点があるのではないかと思っています。

●電気工事以外のノウハウも含めた総合的なエンジニアリング力
●計画から設計・施工、保守・メンテナンスに至るまでワンストップで行えること
●パナソニックグループへの信頼性

当社は、建設業許可29業種のうち16業種の資格を保持しているため、補助事業に付随する土木工事や建築工事に関しても様々なご支援が可能です。また、当社が積み重ねた実績や経験から、施主様も気付いていない潜在的な課題を見つけ出し、解決に向けてのご提案を行うなど、プラスアルファのご提案活動も当社の使命と考えます。
補助事業を通じて地域の電気工事会社様とお仕事をさせていただく中で、電気工事会社様の仕事に対する熱意や姿勢、自治体職員の皆様や地域住民の皆様との信頼関係を肌で感じます。公共工事は地域貢献あってこその事業であるため、決して当社だけではできない取り組みであるとつくづく感じております。新潟県燕市では、「チーム燕」と称して、電気工事会社様と照明のマザー工場があるエレクトリックワークス社と当社が一丸となって、自治体様の課題解決にチャレンジしました。
今後も、地域の電気工事会社様とエレクトリックワークス社の営業所と当社の三位一体で、脱炭素化とレジリエンスを同時実現する事業等に全力で取り組んでいく所存です。全国の電気工事会社様と共に、地域の課題解決・発展を目指していきたいと考えております。
ぜひエレクトリックワークス社の各営業所を通じて、弊社にご相談ください。

補助事業で納入した主な設備

活用した補助事業:環境省 令和3年度補正予算『地域レジリエンス・脱炭素化を同時実現する公共施設への自立・分散型エネルギー設備等導入推進事業』

■栃木県芳賀町様

■新潟県燕市様

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