モデルハウスの遠隔操作による無人運用とIoT住宅のご提案の両方が可能に

株式会社森住建様は、曾祖父様の代から4代続く大工の家系で、2002年に森様が工務店を創業され、昨年20周年を迎えられました。リフォームの受注からスタートし、ご自身が大工であったことから、木の家づくりの技術にこだわり、職人の教育に重きを置きながらも、デザイン性の高い中高級ラインの木造戸建て住宅を手掛けるようになり、年間70棟にもおよぶ新築注文住宅を請け負う工務店へと成長を遂げました。
変化が訪れたのは、新型コロナウイルスの流行でした。お客様の中には、人との接触をなるべく避けたいとのことから、モデルハウスの見学の際にも、スタッフとの対面を敬遠されるお客様も。そこで、IoTを活用したモデルハウスを新たに建て、非対面で運営することをご検討されました。
モデルハウスの開錠・施錠や、冷暖房、照明器具等をIoTで遠隔操作できるようにし、非対面で運用できる方法と、その際のセキュリティ対策もしっかりできる方法を、ふだんから取引のある電気工事会社のトライ様に相談されたところ、すすめられたのがパナソニックの設備機器でした。その結果、パナソニックのスマートコスモ、AiSEG2、電気自動車充電設備、テレビドアホン、屋外用ワイヤレスカメラ、窓センサー、アドバンスリンクプラススイッチをご採用いただきました。
「パナソニックは機器が豊富で、希望していた通りのことをすべて叶えることができたのが採用の決め手です」と森様。「やりたかったのは遠隔操作による非対面の運用だけではなく、ご見学のお客様へのIoT住宅のご提案です。『外出先から施錠確認ができたり、帰宅前に外からお風呂を沸かすことができたりして便利ですよ』『家中の照明器具が一括操作できてラクですよ』といった、IoT住宅の本来のメリットもご説明しています」。来場されたお客様からは、スマートスピーカーで照明を音声操作できることがご好評とのこと。他にも、高齢のご両親と同居されているご家族や小さなお子様のいるご家族には『見守り』や『セキュリティ』の機能があることをしっかりお伝えされています。
「パナソニックからは、HEMSと電気自動車充電設備を連携させることで、過電流の検知が可能になり、電気の使い過ぎによる停電の回避ができると提案がありました。
また、スマートコスモとAiSEG2で消費電力量の見える化もできるので、電気代が高騰している昨今、省エネの観点からもお客様におすすめしたいと考えています」とお話しくださいました。
設計部部長の桐山様は今回パナソニック製品を採用してみてのご感想として「精巧な作りで品質がしっかりしていて信頼でき、ユーザーの使用パターンもよく考えられているなと思います。電気設備の他に、床材と建具もパナソニック製を採用しましたが、気に入っています」と語られました。

ZEHにすることでさらに快適かつ省エネに

森住建様は、ZEHにも力を入れておられます。ZEHとIoTを組み合わせることで、さらに電気代を抑えることができるので、電気代が高騰している今、初期費用がアップしても、お客様メリットは大きいとお考えです。「太陽光発電システムを採用しておけば省エネになり、災害時のリスク回避にもなります。こうしたお客様のメリットは工務店のメリットであり、工務店のメリットはメーカーのメリットではないでしょうか。これからもパナソニックには、お客様メリットのある商品を提案していただきたいですね」とのお言葉をいただきました。

左から当社 ソリューション開発部 伊藤、森住建 森様、
森住建 桐山様、当社岐阜電材営業所 松井