ピークコントロール機能について

  • ピークとは一定の時間内で大きい電力負荷のこと

EV(電気自動車)を複数台、一斉に充電することによって事業所の使用電力が集中し、使用電力のピークが発生します。チャージメントは、EVへの充電電流、充電タイミングをコントロール(ピークコントロール)することでEV導入による使用電力のピーク発生を防ぎ、電力コストを削減できます。

ピークコントロールは、①電力按分方式と②時間設定方式の2つの方式がございます。

①電力按分方式(均等充電)
管理している複数のEV全てを均等に充電したい場合にご利用いただけます。

②時間設定方式(優先充電)
管理している複数のEVの中で充電を優先したいEVがある場合にご利用いただけます。

ピークコントロール機能について
  • 両方式ともに定格最大電流での充電よりも充電速度は遅くなる場合があります。
  • 接続直後の充電電流上限値の超過を防ぐために、未接続でも1台につき最低電流の6Aは常に確保されている仕様になっております。

電力按分方式(均等充電)とは

管理している複数のEV全てを均等に充電したい場合に、有効な方式です。
お客様自身が充電器グループと充電電流上限値を設定し、グループ内で上限値を超えない範囲で、均等に電流値を割り振り充電します。

  • 各拠点で管理している充電器をグループに分けることができます。
例)充電電流上限値60Aで3台のEVを均等に充電したい場合

例)充電電流上限値60Aで3台のEVを均等に充電したい場合

充電器3台で1グループと設定し充電電流上限値を60Aに設定。60Aを3台で均等に割り振り、各EV20Aで充電します。

例)充電電流上限値20Aで3台のEVを均等に充電したい場合

例)充電電流上限値20Aで3台のEVを均等に充電したい場合

充電器3台で1グループと設定し充電電流上限値を20Aに設定。20Aは3台で割り切れないので、20A以下で均等になるように割り振り、各EV6Aで充電します。

時間設定方式(優先充電)とは

拠点内で管理している複数のEVの中で充電を優先したいEVがある場合に、有効な方式です。
接続された充電設備から優先的に充電設備の定格最大電流で充電されます。
お客様が任意に設定した時間単位ごとに、充電の優先度が充電設備に接続した順番で切り替わります。

  • 0時を基準に優先度を切り替える時間を設定できます。(30分、1時間、1.5時間、2時間、3時間、4時間、6時間、8時間、12時間)

例)20時までEV①の充電を優先したい場合(20時以降にEV①を使う可能性がある)

例)20時までEV①の充電を優先したい場合(20時以降にEV①を使う可能性がある)

  • 充電設備は6kWを使用

(条件)
充電設備3台で1グループ、充電電流上限値を60A、優先度を4時間ごとに切り替えるように設定する。(0時、4時、8時、12時、16時、20時)

EV①からEV③と順番に接続すると、各EV上限電流値内の最大電流(EV①は30A、EV②は24A、EV③は6A)で充電されます。
接続されてからEV①は30Aで充電されますが、20時になるとEV①から優先度がEV②に切り替わることで電流値が変わります。
その後、0時になるとEV②からEV③に優先度が切り替わることで電流値が変わります。