電気自動車(EV)向けの電気料金プランとは?おうち充電時に電気代を抑えるポイントも解説 電気自動車(EV)向けの電気料金プランとは?おうち充電時に電気代を抑えるポイントも解説

電気自動車(EV)の走行にはバッテリーに充電が不可欠です。その充電場所は、基本的におうち充電になります。当社調べ(2023年11月時点)では、戸建てに住む電気自動車(EV)保有者の97%が充電設備を設置しています。

そのため、近年、さまざまな電力会社が電気自動車(EV)向けの電気料金プランを用意しています。そこで、本記事では電気自動車(EV)向けの電気料金プランをはじめ、検討時に押さえておきたい基礎知識や、おうち充電の際に電気代を抑えるポイントを解説します。

電気自動車(EV)向けの電気料金プランとは

電気自動車(EV)の普及に伴い、おうち充電する方が増えています。そのような中で、さまざまな電力会社が電気自動車(EV)の所有者向けに電気料金プランを用意しています。

電気自動車(EV)の充電には、多くの電気が必要になる

まず、電気自動車(EV)はバッテリー容量が大きく、充電するためには多くの電気が必要です。そのため、おうち充電する場合にも電気代がかかります。そこで、おうち充電する際の目安として、国内の主要な電気自動車(EV)のバッテリー容量と満充電に必要な電気代を紹介します。

バッテリー容量は自動車メーカーの諸元表(2025年2月時点)を参考にした上で、充電分の電気代は以下の計算式で算出しました。

充電分の電気代(円)=バッテリー容量(kWh)×1kWhあたりの単価

国産の主要車種 バッテリー容量
(kWh)
満充電に必要な電気代(円)
※「0→100%」に充電した場合
スバル ソルテラ 71.4 2213.4
トヨタbZ4X 71.4 2213.4
日産アリア(B6型/B9型) 66/91 2046/2821
日産サクラ 20 620
日産リーフ 40/60 1240/1860
マツダMX-30EV 35.5 1100.5
三菱ekクロス 20 620
レクサスRZ(450e・300e) 71.4 2213.4
レクサスUX300e 72.8 2256.8
※本記事では、以下の想定で計算します
・電気代(kWhあたりの単価)の想定:31円/kWh(令和4年7月22日改訂/公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が「電力取引報」(「経済産業省 電力・ガス取引監視等委員会」公表)における全小売電気事業者の販売電力量・販売額の集計値などに基づき、目安単価を算出したもの)
参考「よくある質問 Q&A」(公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会)

上記の一覧表を確認すると、1回あたりの充電分の電気代はおよそ600~2,900円です。所有する車種や月間の走行距離によっても電気自動車(EV)にかかる電気代は変わります。しかし、毎回0%から充電するわけではないため、示された電気代がそのまま当てはまるわけではありません。

また、エアコンなど家庭内での電気代は別途かかります。そのため、電力会社からの毎月の請求は、家庭でかかる電気代と電気自動車(EV)にかかる電気代を合わせた合計金額になります。当社調べ(2023年11月時点)では、電気自動車(EV)導入後に自宅の電気代が1.2倍以上増えた方が61%もいるという結果も出ています。

そういうことを考慮した上で、現在契約中の電気料金プランを見直し、他の電力会社と比較検討すると電気代が安くなるかもしれません。

電気自動車(EV)向けの電気料金プラン

近年、さまざまな電力会社が電気自動車(EV)を所有する方のために、おうち充電をサポートする電気料金プランを用意しています。ここでは、主な電力会社の電気自動車(EV)向けの電気料金プランを紹介します。

主な電力会社 電気自動車(EV)向けの電気料金プラン
※2025年3月時点
idemitsuでんき Sプラン・EVコース
オール電化プラン・EVコース
※「おうちEV充電サービス」との提携プランあり
丸紅新電力 EVチャージ◎とくプラン
※「おうちEV充電サービス」との提携プランあり
ミツウロコでんき EVスマトクプラン
EVグリーンプラン2
※「おうちEV充電サービス」との提携プランあり
エネワンでんき エネワンバリュー
実質再エネバリュー
※「おうちEV充電サービス」との提携プランあり
シンエナジー EV生活フィットプラン
※「おうちEV充電サービス」との提携プランあり

電力会社を変更すると電気代が節約できるかも?

おうちEV充電サービスでは、電気料金プラン変更時のシミュレーションが可能です。月々の電気代や生活スタイル、電気自動車(EV)の充電量など必要事項を入力すると、おうちEV充電サービスのサイト上でおすすめの電気料金プランを提案してくれます。

おうちEV充電サービスページはこちら

電気料金プランを検討する際に押さえておきたい基礎知識

ここでは、おうち充電することを想定し、電気自動車(EV)向けの電気料金プランを検討するにあたって必要な基礎知識について紹介します。

お車の走行距離を把握する

電気自動車(EV)向けの電気料金プランを検討する際、事前に「お車をどのように使用しているか」を洗い出すことをおすすめします。なぜなら、電力会社が用意する電気料金プランは、電気代が安い夜間の時間帯に充電することを想定しているからです。

そのため、お車を利用している時間帯や主な使用目的、走行距離など1週間の使用状況を把握することで、電気料金プランの内容と照らし合わせて検討しやすくなります。

当社では、2023年11月に実施したアンケートで「電気自動車(EV)をどのような用途でお使いですか」と質問をしたところ、電気自動車(EV)は遠方の旅行などに使用されていることが少なく、普段使いされている傾向が見られました。また、平日に買い物や通勤などを目的に利用されていることが多く、週末の利用者が少ないことがわかりました。

2023年11月アンケート「電気自動車(EV)をどのような用途でお使いですか」

このようにお車の使用状況が把握できると、「いつ電気自動車(EV)を充電した方がいいのか」「どの程度充電する必要があるのか」など、実際に電気料金プランをイメージしやすくなります。

充電する時間帯を考える

電力会社の電気料金プランは、利用する時間帯によって電気代が決められているものもあります。多くは昼間と夜間にわけられている傾向があり、電気自動車(EV)向けの電気料金プランは、夜間の電気代が安い時間帯に充電してもらうことを想定しています。

そのため、電気自動車(EV)をどのような時間帯に充電すると電気代を節約できるかを考えることが必要です。ただし、電力会社によっては昼間に電気代を安くしているプランもあります。電気自動車(EV)の使用状況と照らし合わせて、おうち充電する時間帯を検討しましょう。

お車の充電にかかる電気代を計算する

お車の使用状況を洗い出す際は、1週間の走行距離を算出しておきましょう。そうすることで、およそ1か月間の走行距離がわかるため、電気自動車(EV)の充電にかかる電気代を計算することが可能です。

●充電にかかった電気代の計算方法

走行距離(km)÷車両の電費(km/kWh)×1kWhあたりの単価

日本自動車工業会の「2023年度乗用車市場動向調査 報告書」によると、全体平均の月間走行距離は362kmという結果が示されています。本記事では、電費7km/kWh、電気代31円/kWhを想定して計算するため、月間走行距離362kmの場合は次のように算出されます。

362km÷7km/kWh×31円/kWh=1603.14円

なお、この数値は電気自動車(EV)にかかった電気代であり、電力会社から請求される総金額ではありません。その点には注意が必要です。

※本記事では、以下の想定で計算します

  • ・電気自動車(EV)のバッテリー容量の想定:40kWh
  • ・電気自動車(EV)の電費の想定:7km/kWh
  • ・電気代(kWhあたりの単価)の想定:31円/kWh(令和4年7月22日改訂/公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が「電力取引報」(「経済産業省 電力・ガス取引監視等委員会」公表)における全小売電気事業者の販売電力量・販売額の集計値などに基づき、目安単価を算出したもの)

電気自動車(EV)の燃費(電費)とは?計算方法や走行距離について解説記事はこちら

太陽光発電などを活用することで、おうち充電の環境も広がる

おうち充電の環境は、太陽光発電や蓄電池などの設置の有無によっても大きく変わります。理由は自宅の電気の使い方に関してコントロールが可能になり、電気自動車(EV)の充電環境の幅が広がるからです。

太陽光発電については直接電気自動車(EV)に関連づけられるわけではありませんが、太陽光のエネルギーを自宅に利用するため、その分の電気を電気自動車(EV)の充電に回すことが可能になります。

また、自宅に蓄電池があれば、太陽光発電によってつくられた電気を貯められるため、電気自動車(EV)の充電にも利用することができます。さらにV2Hを導入すれば、自宅と電気自動車(EV)の双方向から電気を流すことが可能なため、電気代を抑える工夫はもちろん、電気の有効活用ができます。

ただし、太陽光発電などの設備には初期費用がかかるため、導入の際は検討が必要です。

おうち充電で電気代を抑えるポイント

ここでは、おうち充電で電気代を抑えるためのポイントを3つ紹介します。

1.電気自動車(EV)向けの電気料金プランを検討する

2016年4月から電力の小売全面自由化がスタートし、新しい電力会社が市場に参入しました。現在は、全国どのエリアでも電力会社を選べる環境になりつつあります。近年は電気自動車(EV)の普及に伴い、おうち充電に対応した電気料金プランを用意する電力会社が増え始めています。

電気自動車(EV)向けの電気料金プランは、おうち充電する際に電気代が安くお得になるように設定されています。そのため、一度電気自動車(EV)の使用状況を洗い出し、おうち充電に「どの程度の電気代がかかっているか」を算出した上で、契約中の電気料金プランと比較検討してみましょう。

2.電気自動車(EV)のおうち充電は夜間を利用する

電力会社で設定されている電気代は、昼間より夜間の方が安い電気料金プランもあります。そのため、その電気料金プランをお使いの際は、電気代が安い夜間に充電を行うことをおすすめします。

ただし、電力会社によっては昼間に安い電気料金プランを用意している場合もあります。その電気料金プランをお使いの際は、昼間に充電しましょう。

まずは契約中の電気料金プランの内容をチェックし、電気代が安い時間帯を把握した上でおうち充電するように心がけましょう。

3.走行距離が多い場合は外充電を上手に活用する

お車の走行距離が多い方はおうち充電だけでなく、外充電も利用することになります。そのため、外充電に関する基本情報を押さえておきましょう。基本、外充電には充電サービス事業者などが発行する「充電カード」が必要になり、会員はアプリを使って充電することになります。

おうち充電で行う普通充電とは違い、外充電は急速充電が一般的であるため、短時間で多くの電気を充電できることができます。ただし注意点として、充電時間に応じて加算される時間課金制であることが挙げられます。電気自動車(EV)は充電に時間がかかるため、外出先の充電スタンドは時間課金制が多く、最大30分などの条件が設けられていることもあります。

充電サービス事業者ごとにさまざまなプランが用意されており、走行距離を想定したプランなどもあるため、外充電を上手に活用すれば電気自動車(EV)の充電をもっと便利にすることが可能になります。

自宅で電気自動車(EV)を充電するには?電気自動車充電設備や充電時間を解説記事はこちら

4.オフピークを利用して充電する

電気代は時間帯によって変動します。電力会社によって時間帯は異なりますが、電力需要が少ない時間帯には電気代を安く設定しています。このような時間帯を「オフピーク」といいます。おうち充電では、オフピークを利用して充電することをおすすめします。

電気料金プランの変更には「おうちEV充電サービス」がおすすめ

電気自動車(EV)向けの電気料金プランを検討する際は、おうちEV充電サービスのシミュレーションを使うと便利です。スマートフォンのシミュレーション・ページに契約中の電気代、生活スタイル、現在電気自動車(EV)に充電している電力量などを入力すると、おすすめの電気料金プランを提案してくれます。さらに、電気代をどの程度削減できるかも知らせてくれます。

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