水銀灯(ランプ)生産終了について
「水銀に関する水俣条約」の採択により2021年から水銀灯(ランプ)の製造、輸出または輸入が禁止になります。LED照明ではやめのリニューアルを!!
1分半の動画で簡単解説 水銀灯(ランプ)生産終了
水俣条約とは
水銀に関する水俣条約とは
水銀の一次採掘から貿易、水銀添加製品や製造工程での水銀利用、大気への排出や水・土壌への放出、水銀廃棄物に至るまで、水銀が人の健康や環境に与えるリスクを低減するための包括的な規制を定める条約です。平成25年10月10日、水銀による汚染防止を目指した「水銀に関する水俣条約」が、国連環境計画の外交会議で採択・署名されました。これにより一般照明用の高圧水銀灯については、水銀含有量に関係なく、製造、輸出又は輸入が2021年から禁止となりました。
主な条約の内容(照明)
- 一般照明用の高圧水銀灯の製造・輸出・輸入を2021年以降禁止
- メタルハライドランプ・高圧ナトリウムランプは規制対象外
- 紫外線ランプなど一般照明用以外の特殊用途用ランプは規制対象外
- 蛍光灯※¹は水銀封入量を規制(5~10㎎)
- 弊社では蛍光灯照明器具の生産を2019年3月末に生産終了しました。
>蛍光灯生産終了のお知らせページはこちら
水銀及び水銀灯とは
水銀
水銀は常温、常圧で凝固しない唯一の金属元素で、銀のような白い光沢を放つことからこの名がついております。無機水銀と有機水銀があり、有機水銀は無機水銀に比べ毒性が非常に強く特にメチル水銀の中枢神経痛(脳)に対する毒性は強力で、日本で起きた水俣病や阿賀野川流域でおきた工場排水に起因する有機水銀中毒の原因物質です。
水銀灯
放電中の水銀蒸気からの放射によって発光する高輝度放電ランプ。
瞬時始動・瞬時再始動
従来の水銀灯にはなかった瞬時始動、瞬時再始動が可能になり、電圧降下などによる立消えにも瞬時に光を復帰させることができます。
新旧商品経済比較
器具同台数での比較
使用器具 | 従来品 マルチハロゲン灯 Lタイプ400形+一般セード |
新商品 DNシリーズ マルチハロゲン灯400形器具相当 |
---|---|---|
ホルダ:YB16854+セード:YK34380 |
NYM20202 LR9 |
|
光源 | MF400・L/BU-P(2014年12月末生産終了品) |
LED |
器具台数 | 42台 |
42台 |
全光束 |
30,500 lm |
20,800 lm |
保守率 |
0.59 |
0.81 |
消費効率 |
73.5 lm/W |
189.4 lm/W |
消費電力 |
17.4kW |
4.6kW |
年間電気代 |
1,461,600円※1 |
386,400円※1 |
年間電気代約108万円コストダウン
明るさアップで約74%節電(目標平均照度300 lx)
■10年後のトータルコストの目安※1
-
【初期設備費】
LED高天井用照明器具 マルチハロゲン灯400形器具相当
(NYM20202 LR9)121,900円【※試算条件】
マルチハロゲン灯のランプは4年毎に定期交換とする
- 試算条件/電力料金単価28円/kWh(税抜)【日本照明工業会 ガイドA139-2022】 年間点灯時間:3,000時間
- 照明設計条件/取り付け高さ:8m 計算面高さ:0m 反射率:天井30% 壁30% 床10%
- 消費税は含まれておりません。
水銀灯とLEDの比較
特長比較
水銀灯 | LED | |
---|---|---|
省エネ (消費電力) |
× 100%とする |
〇 30~40% |
光束維持時間 | × 12,000時間 |
〇 60,000時間※ (水銀灯の約5倍) |
見え方 (演色性) |
× 自然光とかけ離れている |
〇 自然光に近い |
低温特性 | △ -5℃~ |
〇 -20℃~ |
誘虫指数 (害虫集中度) |
× 虫がよく集まる |
△ 比較的少ない |
瞬時始動 瞬時再始動 |
△ 順次点灯するが100%は時間を要する |
◯ |
水銀の含有 | 水銀が入っている (2021年以降はランプの製造禁止) |
なし |
(参考:水銀灯250形・LEDの比較)
※40,000時間の商品もございます。
「器具ごと」リニューアルのすすめ
器具の適正交換時期は10年です。ランプ交換だけのLED化にはご注意を。
水銀灯からLEDに切り替える際、ランプのみLEDに交換するという方法もありますが、パナソニックでは器具ごとリニューアルをお勧めしています。
ランプに耐用年限があるように照明器具本体にも耐用年限があります。器具耐用年限の目安は8~10年。耐用年限を過ぎた照明器具は外観だけでは判断できない器具の劣化が進んでいます。例えば、器具内の安定器が絶縁劣化によって発煙する事故や、コイルの異常発熱による断線、コンデンサケースの破損など、様々なケースが報告されています。
また照明器具の省エネ性能も昔より大きく向上しているため、照明器具ごと交換することで大きな省エネ効果を得られます。お使いの器具の使用年数を確認のうえ、適正交換時期を意識したリニューアルを進めましょう。
代替商品
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