東日本大震災では、多くの漁港施設が被害に遭ったが、その中でも中心的漁港であった石巻港の影響は大きく、早期復旧復興が強く望まれていた。新市場はS造4階建て、3棟総延べ47,499m²の規模で、県内初となる高度衛生管理型荷さばき所を魚種別に整備した。上屋長さは「東洋一の魚市場」と呼ばれた旧施設の1.4倍に当たる約880mになる。今後も被災各地で再建が進む魚市場施設のモデルとなるべく、省エネ性と共に色の見え方や衛生面にも配慮し、Ra85、5000Kで調光可能な重耐塩・防湿型の仕様とした。
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■物件概要
竣工:2015 年6 月(予定)
所在地:宮城県石巻市(地図?B)
施主:石巻市
設計:一般財団法人漁港漁場漁村総合研究所(基本計画)
株式会社横河建築設計事務所(実施設計)
施工:鹿島建設株式会社
電気工事:株式会社ユアテック
上:海側、荷上げ庇部。下:荷さばき所。照明はRa85、5000Kの防湿型で重耐塩仕様、調光可能型の特注器具。