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上:南館・タワーAとうめきた広場のライトアップ
タワーの外壁面にはエアインテーク(大型外気取入口)を設置。大規模
な自然換気システムを実現している。夜間はこれを超狭角投光器で象
徴的にライトアップし、タワーAの夜景を特徴づけている。また、低層部
の上部をライトアップすることにより南館、北館の低層階で統一された
スカイラインを明確にしている。うめきた広場にはコンパクトなLED地中
埋込器具をグリッド状に配置し、広場が光で包まれ広がりのある空間
を演出している。
左:グランフロント大阪をつらぬく「創造のみち」の玄関口
「創造のみち」のシンボル的存在、南館の「ウィッシュボーン」を囲む吹
き抜け空間。特徴的なフォルムを浮かび上がらせるため、ウォッシュダ
ウン照明(LEDダウンライト)やLED床埋込アッパーライトを設置してい
る。吹き抜け空間の天井面は、ブリッジに設置したフルカラーLED演出
用照明器具でライトアップ。季節やイベントなど、時の移ろいや賑わい
をやわらかく演出している。
創造のみち
JR大阪駅2階デッキからグランフロント大阪の南館、北館の内部を縦貫するのが「創造のみち」。両館の間に掛けられたブリッジを経て、ナレッジプラザの吹き抜け空間へとつながる。メイン動線である2階レベルでは建築化照明によるライン光が来訪者を導く。1階はキューブ型の装飾照明を空間のアクセントとしている。
オフィスロビー
ライトアップされた屋上庭園を借景にした、落ち着きと品位を感じさせるオフィスロビー。
「コーナー・ボイド」のライトアップ
タワーB のコーナー部分はガラスで構成した「コーナー・ボイド」
として、オフィスフロアの自然換気システムにおける重力排気
塔となっている。夜はL 字型の梁がライトアップされ、タワー
をスマートに見せる。
創造のみち
南館からナレッジプラザへとつながる部分は、天井面に照明器
具を配置せず、各階層の縁やブリッジに設置されたユニバーサ
ルダウンライトや光天井で必要な明るさを確保している。天井
への間接照明とエスカレータにはRGB 演出用LED を設置し、
季節やイベントに応じた演出を行う。
オフィスロビー
天井のスリットにダウンライトを納め、部分的に間接照明でアクセントをつくることで、オフィスロビーに相応しいすっきりと落ち着いた空間となっている。
オフィスエントランス
建築壁面やエレベータの乗口等、グレアレスダウンライトによるポイントを絞った照明でメリハリをつけ、内装と調和したグレード感のある空間としている。
オフィスのシステム天井照明
タワーA、B、Cで共通仕様の600角グリッド用器具が採用されている。明るさセンサによる一定照度制御で省エネを図っている。
巨大アトリウムを擁するナレッジキャピタル
南館、北館に設けられたオフィスに加え、ビジネス面で注目されているのがナレッジキャピタル。さまざまな企業や、研究者、クリエーターなど、多様な人びとが交わり、新たなビジネスや知的価値を創出し発信するために計画された中核複合施設。北館の低層部に位置し、中央には7層吹き抜けのナレッジプラザが配置されている。また、コンベンションセンターをはじめ、ナレッジキャピタルの研究成果や活動が体感できる交流施設や体験型ショールーム、劇場や会員制サロンなども備える。トップライトから自然光が降り注ぐナレッジプラザではイベントなどにも利用されることを想定し、トップライトのトラスにRGB演出用xLED照明器具が設置されている。