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発光部の大きさと輝度を適切に設定することで空間の明るさ感が向上する傾向が見られます。このことは、屋内空間における過去の研究事例からも実証されています。図3に示す図3-1.の領域を+Feu効果のある領域と呼ぶことにします。図3において、図3-2.は発光部に輝きを感じない領域,図3-3.は発光部にまぶしさを感じる領域を示しています。図4はフットスタンドにプリズムグローブを取り付けることで、発光部の大きさと輝度を適切にを実現する器具の例です。図5にこの器具を設置したイメージ図を示します。
Feu × Vとは
明るさだけでなく雰囲気を重要視する、情緒的な屋外空間の照明設計においては、明るさ感(Feu)に加えて、光(明るさ)のメリハリが重要です。
この光のメリハリは、輝度の分布で表現できることを明らかにし、これを「V(ヴィー)」と呼びます。
FeuとVにより、屋外空間の「落ち着き」と「賑わい」を表現できます。
Feu × Vによるベネフィット
1. FeuとVを用いることで、雰囲気に関する定量的なイメージのすり合わせを行うことができるようになります。
2. 目的の雰囲気を実現する最適な照明システムの選択と省エネの両立が図れます。