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スーパーマーケット、コンビニエンスストアにおける照度とFeuの関係の一例を図2.2.2-3に示します。照明手法が同じであれば、照度とFeuは相関があるので、照度を下げると同時にFeuも下がり、単に雰囲気が暗いものになってしまいます。ただし、現在のスーパーマーケットやコンビニエンスストアは一般的に過剰な明るさになっていると言われており、まずは適切な明るさをFeuによって設定する必要があります。さらに、適切なFeuを維持して照度を下げることで省エネルギーを図ります。照明手法の一つには、次のようなものがあります。
スーパーマーケットでは、全般照明により必要最低限の地明かりを確保し、商品面(棚、什器)は重点照明により所要の照度を確保します。コンビニエンスストアでは、(ケース照明を除いて)ベース照明のみで照明が構成されることが多く、ゾーニングによる区分ごとの点灯制御でFeuを適正に保ちながら、照度を下げることで省エネルギーが可能になります。
いずれもFeuを維持する効果的な照明により、水平面照度は従来照明の70〜80%程度まで下げることが可能ですが、商品面(棚の鉛直面)で500〜1000 lx は必要です。