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P.L.A.M. | LED照明設計のポイント 器具選択の5つのポイント

LED照明設計のポイント

器具選択の5つのポイント

  1. 明るさ確保のための設計手法
  2. 演出照明の設計手法

LEDは他の光源と異なる選択ポイントがあります。
同じタイプのLED照明でも、光の色(色温度)や照らした時の色の見え方(演色性)、配光が異なるので、
次の5つのポイントを理解し、適切な器具選びをしましょう。

  • 定格光束(lm)明るさ
  • 色温度(K)光の色の見え方
  • 演色性(Ra)モノの色の見え方
  • グレア 光源が見えることによるまぶしさ
  • 配光 光の拡がり方

定格光束(lm)

LED器具は、「定格光束」という形で明るさを表示しています。※
「定格光束」とは、LED照明器具から放出される初光束のことで、従来光源器具の「器具光束」に相当します。
従来光源では、「ランプ光束」の値が良く用いられましたが、LED照明器具はLEDモジュールを交換できないタイプが主流であることから、「定格光束」を用います。
両者は以下のような関係にあります。
※JLAガイド134:2010「LED照明器具性能に関する表示についてのガイドライン」に準拠

定格光束=ランプ光束×器具効率

LED器具の多くは、同等の明るさを確保できる既存光源を用いて、「○○ランプ△△形相当」と表記し、選択しやすいようにしています。

器具の明るさの目安(ダウンライト・スポットライト)

光色の違いによるパワーの違い

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光色・色温度(K)

光には、青みがかったものや黄みがかった光があり、それらは光色や色温度を用いて表現されます。光色・色温度の違いは空間の雰囲気に大きく影響します。
LEDは光源部分が一体になっているものが多いため、器具を選ぶときに、光色まで決めておく必要があります。
一般的には、色温度の高い青白い光は、明るくさわやかで活動的な空間に適し、
色温度の低い黄色がかった光は落ち着いたくつろいだ空間に適しています。

「光色・色温度」の詳しい解説詳しく見る

色温度の目安

光色の違いによるパワーの違い

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演色性(Ra)

LEDでは、さまざまな演色性の器具を選ぶことができるので、使用分野や用途に応じてどのような演色性が適切かを検討する 必要があります。
JIS Z9110:2010 照明基準総則では、作業毎に必要な平均演色評価数(Ra)が規定されています。
Ra値が高いほど、色の見え方が自然光に近いものになります。

「演色性の詳しい解説」詳しく見る

JISZ9110-2010 照明基準総則

※日本工業標準調査会HP JIS検索へリンク
規格番号に「Z9110」と入力して検索

演色性の目安(JISZ9110より)

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グレア

光の指向性が強いLEDは、グレア(まぶしさ)を抑えることが必要です。

詳しく見る

まぶしさの度合いは遮光角で変わる!

遮光角とは、照明器具でランプが目に入らない限界線と器具の水平線との角度のこと。
遮光角が大きいほど器具に近づいてもランプが見えにくく、まぶしさを抑えられます。
一方で、光が遮られるため、効率が下がる傾向にあります。
それらを考慮し、空間の大きさや用途に応じて、適切な遮光角を設定します。

反射板の違い

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配光

同じパワーの器具でも配光によって、得られる光は大きく異なります。拡散配光は全体的に明るくなり均一な光を得られるのに対し、
狭角配光はメリハリのある光となり、中心の明るさは高くなります。

  • 狭角配光
  • 広角配光
  • 拡散配光

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