建築化照明
コーニス照明
コーニス照明は光を全部下方に出し、壁、カーテン、壁面を美しく表現します。窓の上と天井との間がせまく、バランス照明するスペースがない窓にも使用されます。
天井が低い場合に適した照明方式です。
バランス照明
窓の上部に壁を平行に遮光帯を取り付け照明器具を隠した照明手法です。
遮光帯から上下に光を出し、一般的には下方の光はカーテンを照らす照明に用いられ、ドレープの美しさを表現します。
壁ブラケット照明
光を上下に出す間接照明の方法です。遮光帯を壁の比較的高い位置につける場合と低い位置に取り付ける場合があります。
高く取り付ける場合は、窓やドアの高さにより、取り付け位置が決まり、覗きこむ場合に光源が見えないように配慮する必要があります。
低く取り付ける場合は、使用者の座った位置と目の高さによって取り付け位置が決まります。
コーブ照明
コーブ照明は、すべての光を天井に出す間接照明で、室内を柔らかな雰囲気にしますが、得られる明るさはアクセントのない低照度のあかりですから、補助照明として用いられます。また、天井の高い場合や、天井高が急に変化する場所に使用しますと、高さがより強調されます。
なお、この照明は、天井が白色又は白色に近い色の場合にのみ使用できます。
コファー照明
格間(格天井のパネル)より派生した言葉で、天井またはドームに照明器具を埋込む間接照明を中心とした方法です。
ガラス板またはプラスチック板の上から照明する方法とシルバボウル電球等を中心に吊し、その反射光で間接照明する方法があります。
ホール、レストラン、大広間など、近代的で豪華な雰囲気を出したいところに使われます。
光天井
天井全面を拡散板で覆って照明する方法です。拡散板としては、乳白プラスチックのモールドパネルや波形パネルが使われます。
光天井照明は、ランプによって外見上の体裁は変わりませんが、拡散板面上に輝度ムラを生じないように、ランプ間隔(S)とランプ-拡散板間隔(D)の関係に留意しなければなりません。
また照度が低いと、陰うつな曇り空の感じとなりますので、高照度で設計する1階吹き抜けホールやショウルームによく使われます。
ルーバ天井
天井全面にルーバを張り、その上に光源を配置した照明方法です。ルーバ面の輝度を一定にするため、右図の通り設計します。