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特殊環境用照明設備:低温用照明器具

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低温倉庫及び低温中では、光が充分出ないなどの問題が生じることがありますので、充分検討しておかなければなりません。

低温用LED照明器具

LEDは、蛍光灯のように、周囲温度によって光束が大きく変化することはなく、低温時でも定格以上の光束を維持します。また点灯後の光束の立ち上がりが早く、-40℃の低温でもすぐに明るくなります(図9)。さらに、ランプ寿命が40,000時間と省メンテナンスであり、LEDは低温環境に適した光源であるといえます。

図8:低温用LED照明器具の周囲温度と光束の関係(200V時)

横軸は温度(℃)、縦軸は器具光束(lm)を表している。直付XLJ461NENK LE9(6,900 lmタイプ)、直付XLJ451NENK LE9(5,200 lmタイプ)、直付XLJ441NENK LE9(4,000 lmタイプ)の3つのタイプにおいて、どの場合でも低温時でも光束が維持されていることが示されている。

図9:低温用LED照明器具の光束立ち上がり特性(200V時)(参考値)

低温用LEDベースライト(-40℃、-10℃、10℃ともにほぼ同じ)、低温用蛍光灯ベースライト(-40℃)、低温用蛍光灯ベースライト(-10℃)、低温用蛍光灯ベースライト(10℃)の時間(分)と光束比を表したグラフ

低温用器具の使用温度による分類

倉庫業法施行規則では、F級(-20℃以下)とC級(-20℃+10℃)に分けられており、そこで弊社の低温用照明器具は、使用周囲温度に合せて図10のように分けております。

図10:低温倉庫別おすすめ照明器具

低温用倉庫種類のうち、倉庫低温クラスはF4級(-50℃以下)・F3級(-50℃〜-40℃)・F2級(-40℃〜-30℃)・F1級(-30℃〜-20℃)・C1級(-20℃〜-10℃)・C2級(-10℃〜-2℃)・冷蔵(-2℃〜10℃)、コールドチェンクラスは冷凍(-18℃〜-2℃)・冷蔵(氷温)(-2℃〜2℃)・冷蔵(+2℃〜10℃)、貯蔵品例は冷結魚介類(さけ、まぐろ、さんま etc.)冷結肉・アイスクリーム etc.は-20℃以下・冷結魚介類や冷結肉 etc.は-20℃〜-10℃・畜肉製品や塩干魚介類・凍卵 etc.は-10℃〜-2℃・鮮魚・肉・牛肉・菓子・果実や野菜・バター etc.は-2℃〜10℃。おすすめ用途は、天井高4〜6mの低温倉庫の場合、一体型LEDベースライト iDシリーズ低温倉庫用器具(6,900 lm・5,200 lmタイプ)、天井高〜4mのプレハブ倉庫の場合、一体型LEDベースライト iDシリーズ低温倉庫用器具(4,000 lmタイプ)、-10℃〜+10℃の場合、iDシリーズ防湿型・防雨型。

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