特殊環境用照明設備:防水型器具
水蒸気が発生したり、水を扱う場所の照明には、防水型照明器具又は防湿型照明器具を使用します。
防水型器具は、防水性能によって、防滴型、防雨型、防噴流型などに区分されており、用途に応じて使い分けられます。
JIS C0920及びJIS C8105に定められている防水型器具の保護等級を表12に示します。
表12:防水型・防湿型器具の種類と用途(JIS C0920及びJIS C8105のまとめ)

| 第一特性数字 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 数字 (旧JIS表記) |
説明 | 外から排除する物体 | ||
| 0 | 無保護 | 特別な保護なし | ||
| 1 |
|
直径50mmを超える外来固形物の侵入に対して保護されている。 |
(鋼球•直径50mm) |
手の甲が危険な部分へを接近しないよう保護されている。 |
| 2 |
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直径12mmを超える外来形物の侵入に対して保護されている。 |
(関節付試験指直径12mm 長さ80mm) |
指での危険な部分への接近に対して保護されている。 |
| 3 |
|
直径2.5mmを超える外来固形物の侵入に対して保護されている。 |
(試験棒直径2.5mm 長さ100mm) |
工具での危険な部分への接近に対して保護されている。 |
| 4 |
|
直径1.0mmを超える外来固形物の侵入に対して保護されている。 |
(針金直径1.0mm 長さ100mm) |
針金での危険な部分への接近に対して保護されている。 |
| 5 (防塵形) |
|
塵埃の侵入に対し保護されている。 | 塵埃が内部に侵入することを防止する。若干の塵埃の侵入があっても正常な運転を阻害しない。 | |
| 6 (耐塵形) |
|
耐塵形 | 粉塵が内部に全く侵入しない。 | |
| × | 規定しない | |||
| 第二特性数字 | ||
|---|---|---|
| 数字 (旧JIS表記) |
器具に対する保護の内容 水の浸入に対して |
|
| 0 | 無保護 | |
| 1 (防滴I型器具) |
|
鉛直に滴下する水に対して保護されている。 |
| 2 (防滴II型器具) |
|
15度以内で頃斜しても重直に滴下する水に対して保護されている。 |
| 3 (防雨型器具) |
|
鉛直から 60度以内の噴霧水による水によって有害な影響を受けない。 |
| 4 (防まつ型器具) |
|
いかなる方向からの飛沫によっても有害な影響を受けない。 |
| 5 (防噴流型器具) |
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いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない。 |
| 6 (耐水型器具) |
|
いかなる方向からの暴噴流の水によっても有害な影響を受けない。 |
| 7 (防浸型器具) |
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規定の圧力および時間で水中に浸漬しても有害な影響を受けない。 |
| 8 (水中型器具) |
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IPX7より厳しい条件下で継続的に水中に沈めても有害な影響を受けない。 |
| × | 規定しない | |
- 特別な湿気に対する保護(第2特性数字なし)防湿形: 相対湿度95%以下の高湿度の中でも有害な影響を受けない。


