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特殊環境用照明設備:防水型器具

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水蒸気が発生したり、水を扱う場所の照明には、防水型照明器具又は防湿型照明器具を使用します。
防水型器具は、防水性能によって、防滴型、防雨型、防噴流型などに区分されており、用途に応じて使い分けられます。

JIS C0920及びJIS C8105に定められている防水型器具・防湿型器具の種類と用途を表13に示します。

表13:防水型・防湿型器具の種類と用途(JIS C0920及びJIS C8105のまとめ)

保護等級 種類 意味 適用場所
0 無保護のもの
1 防滴Ⅰ形 鉛直から落ちてくる水滴によって有害な影響のないもの 屋内で地下室、冷房ダクト下、地下道など風の影響のない場所
2 防滴Ⅱ形 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴によって有害な影響のないもの 屋側、屋外で風の影響がほとんどない場所、軒下など船舶で、波浪を直接受けない甲板下などの場所
3 防雨形 鉛直から60度の範囲の降雨によって有害な影響のないもの 屋側、屋外で風雨にさらされる場所
4 防まつ形 いかなる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響のないもの 高い鉄塔上に取り付けられる航空障害灯のように、横又は斜上風を受ける場所
船舶で直接波浪は受けないが、しぶきのかかる場所
5 防噴流形 いかなる方向からの水の直接噴流を受けても有害な影響のないもの 周期的に洗浄する自動車道路のトンネル、車両などの洗浄場など
6 耐水形 いかなる方向からの水の直接噴流を受けても内部に水が入らないもの 船舶で、甲板上など波浪を直接受ける場所
陸上用機器には適用しない
7 防浸形 定められた条件で水中に没しても内部に水が入らないもの 水中専用ではない。プールサイドなど、ときには水没する可能性のある場所
8 水中形 指定圧力の水中に常時没して使用できるもの 水中専用の場所(水上では使用できない。)
防湿形 相対湿度90%以上の湿気の中で使用できるもの 浴室、厨房、ボイラー室など

参考

IECでは防じん・防水性能の表示に、「IP56」と表示します。

IP56、5:この数値は水に対する保護で、0~8の等級に分けられています。6:この数値は固形物に対する保護で、0~6の等級に分かれ、表14のようになっています。この考え方は、JIS C0920-1982の保護等級とほぼ同じです。

表14:第一特性数字で示す保護の程度

特性数字 保護の程度
0 無保護
1 50mmよりも大きい固形物に対して保護されている
2 12mmよりも大きい固形物に対して保護されている
3 2.5mmよりも大きい固形物に対して保護されている
4 1.0mmよりも大きい固形物に対して保護されている
5 防塵形(Dust-protected)
6 耐防塵形(Dust-tight)

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