直管LEDランプは工事不要? いいえ!蛍光灯への取付には注意が必要です!

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LEDランプへの安易な交換は重大事故につながります!

工事不要のLEDランプなら交換もかんたん、そう考えていませんか?
実は、LED蛍光灯と呼ばれる「直管LEDランプ」への交換には、さまざまなリスクがあります。
蛍光灯をLED化する際は、まるごと器具交換をおすすめします。

Check 1

Question

工事不要のLEDランプを勧められたんだけど、
リニューアルしてみようかな

Answer

ちょっとお待ちください!
ひとつ間違えば火災事故の恐れも…

LEDランプの選択・施工の間違いによっては重大事故の懸念が!

工事不要のLEDランプと聞けば簡単そうに思えますが、実は意外な落とし穴が。
LED蛍光灯と呼ばれる直管LEDランプは、種類や施工方法を間違うと、火災などの重大事故の恐れがあります。ランプや器具内部が異常な高温度になり、発火・発煙することも。重大事故のリスクが高くなります。

実際に事故例が報告されています!

いずれもネット販売で購入されたLED蛍光灯と呼ばれる直管LEDランプです。
使用者が取付け、火災事故に繋がりました。

焼損部[現品を分解] (ダイオードブリッジ側の電源基板焼損)

2016年7月東京消防庁管轄内で個人住宅で火災。ダイオードブリッジ側の電源基板焼損⇒口金樹脂及び樹脂カバー溶融

事故現品 (口金樹脂及び樹脂カバー溶融)

2016年8月東京消防庁管轄内で集合住宅で火災。スイッチング回路側の回路基板焼損⇒口金樹脂及び樹脂カバー溶融

焼損した安定器

2016年8月横浜消防極管轄内で複合ビルで火災。安定器が焼損し、安定器外郭が地絡し穴が開き、端部から樹脂溶出

>LEDランプの事故情報(日本照明工業会)
https://www.jlma.or.jp/anzen/jiko/led_jiko.htm

Check 2

Question

じゃあやっぱり工事が必要ってこと?

Answer

はい!実はLEDランプへの交換にも
配線工事が必要です。
しかも、メーカーの保証の適用外に…

必要な「LED化改造工事」とは・・・

LEDランプの取付は工事不要と言われていますが、日本照明工業会からは、規格に準拠したLED蛍光灯※1を用い、規格に沿ったLED化改造工事※2をするよう指導されています。
当然、器具の改造工事を行うと器具本体の製品保証も適用外になってしまいます。

※1「AC 直結G13口金直管LED光源安全規格」一般社団法人 日本照明工業会 2024年11月15日改正
https://www.jlma.or.jp/siryo/pdf/kokai/JLMA301-2024.pdf
※2「既設の蛍光灯器具をAC直結G13口金直管LED光源用に改造工事する場合の注意」一般社団法人 日本照明工業会 2021年4月21日制定
https://www.jlma.or.jp/siryo/pdf/kokai/guide301.pdf

電気部品の状態を確認し、必要に応じて交換する

蛍光灯器具内の安定器を取り外す

LED蛍光灯が使用者によって容易に取り外されないよう対策した上で、改造工事後の器具本体に上記のような表示を行う。

出典:一般社団法人 日本照明工業会

G13口金直管LED光源には注意が必要!

既設の蛍光灯器具をLED化する際、日本照明工業会は、器具交換を推奨しますが、G13口金直管LED光源に交換する場合はG13口金直管LED光源がJLMA301に準拠していることが必要です。

詳しくはG13口金直管LED光源製造販売事業者にご確認ください。

>AC 直結G13口金直管LED光源安全規格
https://www.jlma.or.jp/siryo/pdf/kokai/JLMA301-2024.pdf

Check 3

Question

工事も必要で、そのうえ
メーカー保証の対象外になるなんて…
どうしたらいいんだろう

Answer

蛍光灯のLED化をお考えでしたら、
器具ごと交換がおすすめです!

まずは電気工事会社にご相談を!

蛍光灯からLEDへの交換は、電気工事会社にご相談ください。蛍光灯は器具もランプもすでに製造禁止が決まっており、今後ますます入手が難しくなります。
また最新のLED照明器具は省エネ性だけでなく、快適性や施工性にも配慮。蛍光灯からLEDへの交換は、早めのまるごと器具交換をおすすめします。

LED化にお困りではありませんか?

Q01

蛍光灯照明器具はLEDランプと組み合わせて使用できますか?

A01

当社の蛍光灯照明器具では、LEDランプは適合外としています。蛍光灯と口金仕様が同じLEDランプで、装着が可能であっても、組み合わせて使用した場合、当社は照明器具の品質や安全性を保証することができません。
また、照明器具は、使用時間が通常約4万時間(1日10時間の使用で約10年)を超えると、外見に問題がなくても内部の劣化が進み性能は低下しています。LEDランプに交換しても、照明器具の耐用年限は延びることはありません。
蛍光灯照明器具をLED化する場合は、LED照明器具への交換をお願いいたします。
詳細はこちらをご確認ください。

Q02

現在使用している直管蛍光灯または丸形蛍光灯の器具をLED化することはできますか?

A02

蛍光灯器具本体をそのままに蛍光管部のみLED管に交換することについては、安全性の観点から、蛍光管でのご利用をお願いしております。蛍光灯器具のLED化は、LED器具への器具ごとの交換をご検討ください。

Q03

照明器具の耐用年限について教えてください。

A03

照明器具の耐用期間は他の電気機器と同様に主として絶縁物の寿命によって左右されます。器具の心臓部である「安定器」の平均寿命(注1)はJIS C 8108(蛍光灯安定器)の開設に8~10年と記されています。
(注1):「平均寿命」とは、この年数、時間までに半数の安定器は寿命が来ていることをいいます。
詳細はこちらをご確認ください。

Q04

蛍光灯からLEDへの置換え品や生産中止LEDの後継品を調べたい。

A04

こちらの LED置き換え検索 をご利用ください。
「従来器具スタイルと条件」もしくは「従来器具品番」から器具スタイル毎(ベースライト、ダウンライトなど)に検索ができます※ 。
※発売から時間が経過している商品などは検索できない場合があります。

Q05

蛍光灯器具からLED器具〈iDシリーズ〉に置き換えできるツールはありますか。

A05

こちらの品番選定ツールをご利用ください。
形状や明るさなどを選ぶだけで本体とライトバーの品番を簡単に選定できます。
検索手順は、こちらの資料をご覧ください。

蛍光灯をどうしよう? と迷ったら
ぜひ、お気軽にご相談ください

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