• かしこい設備とすこしのケアで実現。花粉をいれない住まいで暮らす。
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近年、ますます普及が加速する
ZEHの最前線に迫る。

政府が推進する「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」の普及。
2020年には、新築注文住宅の50%をZEHにするという目標が掲げられています。
つまり、これからは“省エネ住宅の自宅でエネルギーを創って、自宅で使う”という時代が到来するのです。
国策や市場の動向にも大きな影響を受けるZEHの普及。
その「今」を正しく知ることは、大きなビジネスチャンスにつながります。

ZEHとは?

ZEHとは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」と定義されます。

創った分を使う
ZEHの定義

国の動向とZEH

住宅トップランナー制度

住宅トップランナー制度とは、住宅事業建築主が供給する分譲戸建住宅の省エネ性能向上を促す措置です。

・住宅の建築を業として行う建築主(住宅事業建築主)に対して、その供給する分譲戸建住宅の省エネ性能向上の目標(=トップランナー基準)を定めるものとして、断熱性能の確保や効率性の高い建築設備の導入などにより、一層の省エネ性能向上を誘導する。

・年間150戸以上供給する事業者に対しては、目標年度において、目標の達成状況が不十分であるなど、省エネ性能の向上を相当程度行う必要があると認めるときは、国土交通大臣は当該事業者に対して、その目標を示して性能の向上を図るべき旨の勧告を通達することができる。その勧告に従わなかったときは、公表・命令(罰則)することができる。

花粉を抑制する機能がある空気清浄機

省エネ基準の義務化は住宅においては見送られたものの、トップランナー基準では、2020年度以降は省エネ基準▲15%相当+外皮基準と、省エネ基準より厳しい対応が求められています。
また、2019年度からは、従来の年間150戸以上の建売だけでなく、注文・賃貸住宅に対象が拡がり、継続して省エネ化が進められます。

 POINT

この制度によって、メーカー間の省エネ効率の開発競争が促進されます。 省エネルギー目標をクリアした段階で、次の省エネ基準が設定されるため、継続して省エネ化が進められていくことが期待できます。

消費税増税

政府は2019年10月に消費税を10%に引き上げる方針を表明しています。この増税は、住宅市場にも様々な影響を及ぼすことが予測されます。

花粉を抑制する機能がある空気清浄機

住宅ローン減税の控除期間延長

消費増税2%分として、住宅ローン減税の控除期間が10年間から13年間に延長されます。

すまい給付金(国土交通省)

消費税率引上げによる住宅取得者の負担を緩和するために給付金措置が設立されます。消費税率8%時は収入額の目安が510万円以下の方を対象に、最大30万円、10%時は収入額の目安が775万円以下の方を対象に、最大50万円が給付されます。

次世代住宅ポイント制度(国土交通省)

消費税10%への引き上げ後の支援対策として、一定の性能を有する住宅の新築やリフォームに対して、様々な商品等と交換できるポイントが発行されます。良質な住宅ストックの形成を通じて、消費者の需要を喚起することで、消費税率引上げ前後の需要変動の平準化を図ることを目的としています。

詳しくはこちら

贈与税非課税枠の拡大

住宅取得時の父母・祖父母からの贈与税非課税枠が、現行の1,200万円から3,000万円に拡大されます。

 POINT

非常に手厚い消費税増税対策を政府が計画。増税前後の住宅需要は、過去と比べて平準化する見込みです。すまい給付金や住宅ポイント制度を活用すると、最大85万円の補助を受けることができるため、増税後の方がお得になるケースも多くなります。

ZEHオーナーの声を聞く

政府が普及を強く後押しするZEH。
住む人にとっては、省エネの実現や、健康の増進、防災の強化などのメリットがあります。ZEHオーナーは居住後にどのような実感を持っているのでしょうか?

Q1:ZEHのオススメのポイントは?

光熱費削減に関する項目が上位にランクイン。以降、結露の抑制や騒音の防止など、生活を送る中でじわじわとメリットを実感できる項目が連なる。 グラフ1

Q2:ZEHに住んでからの実感は?

「暮らしやすさ」「快適性」が向上したと感じる声が7割を超える。 グラフ2

【出典】 経済産業省「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業 調査発表会2017」
※有効回答4,716件、うち分析対象2,514件を元に分析されたもの

ZEHをビジネスにつなげるために

石油・天然ガスの世界的な需要増加と地政学的要因による油価上昇懸念や、再エネ賦課金の上昇により、電気料金の右肩上がりが続いています。新電力への切り替え率は20%を超え、5人に1人が契約電力会社を見直しているというような状況です。

一方で太陽光発電・蓄電設備は、販売価格がリーズナブルになり、売電単価の下落を考慮しても、投資回収の期間は年々短くなっています。電気を買わずとも生活ができて、防災面でも有利な太陽光発電・充電設備の導入は、再度注力すべき状況であり、これからの国や市場の動向ともマッチしているといえます。

単に省エネだけにとどまらないZEHの特性を意識しながら、新たなビジネスの機会をうかがうことが求められます。

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