2025.5.14
# 商品コラム
高効率で美しいデザイン。N型バックコンタクト方式の
太陽電池モジュールMODULUS ブラックモデル、発売。
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、住宅の脱炭素化やエネルギーの自給自足を目指す動きがますます加速しています。特に、再生可能エネルギーを活用した住まいづくりへの関心が高まり、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及が進む中、太陽光発電の果たす役割はますます大きくなっています。
今回は、こうした背景を受けてパナソニックが発売した、高い発電効率を実現する「太陽電池モジュール MODULUS(モデュラス)ブラックモデル」をご紹介します。

技術の進化で「発電効率」と
「外観デザイン」が進化
「MODULUS(モデュラス) ブラックモデル」は、新たな技術により誕生した太陽電池モジュールです。その鍵となるのが、「N型バックコンタクト方式」と呼ばれる技術です。
少し専門的に聞こえるかもしれませんが、この技術の進化のポイントは「N型」と「バックコンタクト方式」の二つ。まずはそれぞれの特徴を、わかりやすくご紹介します!
N型バックコンタクト方式とは?

従来品 MODULUS
新製品 MODULUS
ブラックモデル

まず「N型」とは、シリコンに電気が流れる構造を表す言葉です。
従来の「P型セル」から「N型セル」へとシリコン基板のタイプを変更したことで、電気の移動がよりスムーズになり、光を取り込みやすくなりました。
続いて「バックコンタクト方式」とは、電流を流す電極をセルの裏面に配置する構造を指します。
太陽電池というと、表面に筋状に走る銀色の線を思い浮かべる方も多いかもしれません。これまでの太陽電池では、光を受ける面に「電極タブ」と呼ばれる配線がありましたが、「MODULUSブラックモデル」では、それらをすべて裏面側に集約する構造にしています。
この構造にすることにより、より多くの太陽光を効率よく取り込むことができるようになったのです。
受光面にある配線と電極を全て裏面に配置することで、スッキリとした外観を実現。


また、銀色の配線がなくなったことで、外観も漆黒の洗練された印象に。製品名の「ブラックモデル」は、まさにこの美しい黒一色の仕上がりに由来しています。見た目にも非常にスタイリッシュな仕上がりです!

どのくらい発電効率がいいの?
新モデルの「MODULUS ブラックモデル」は、N型バックコンタクト方式を採用したことにより、現行品と比べて最大約14%も発電出力がアップ!同じスペースでも、より多くの電気がつくれるようになりました。
さらに、屋根の形状に合わせたバリエーションも充実しています。たとえば、大型タイプなら陸屋根や切妻、片流れの屋根にもぴったり。一方で、標準タイプやハーフタイプなら寄棟屋根や入り組んだ屋根にも柔軟に対応できるので、限られた屋根スペースも有効活用できます。
「うちの屋根には難しいかも…」と思っていた方にも、ご採用いただきやすくなりました!
■搭載容量比較
標準タイプ×18枚、ハーフタイプ×4枚 搭載の場合※1

■搭載容量比較
大型タイプ×12枚 搭載の場合※2

- 【建物条件】●寸法8480×7570mm ●スレート屋根 ●勾配4.5寸 ●ケラバ控え300mmの場合。
- 【建物条件】●寸法8480×4240mm ●スレート屋根 ●勾配4.5寸 ●ケラバ控え300mmの場合。
暑さに強く、ハイパワー!
「太陽電池って、暑さに弱いんじゃない?」そんな印象をお持ちの方も多いかもしれません。
実際、太陽電池モジュールには「温度が上がると出力が下がる」という性質があります。つまり、夏の強い日差しがかえって発電の効率を落としてしまうこともあるのです。
「MODULUS ブラックモデル」はそこが違います。熱に強く、高温下でも安定して発電できる「N型セル」に加えて、電極を全て裏側に配置する「バックコンタクト方式」によって、パネル表面の温度上昇を抑える工夫もされています。

- 出力相対値とはモジュール温度25℃時の出力を1.0とした値
さらに注目なのは、「出力温度係数」が-0.26%/℃※3と優秀な数値を誇ること。
これは、長年高効率モデルとして支持されてきた太陽電池モジュール『HIT®』と同等レベル※4で、従来品※5と比べて、高温による出力低下を約20%も改善しています。こうした性能向上のおかげで、1年間の推定発電量は、現行品と比べて11%以上もアップ※6。
暑い季節でもしっかり働いてくれる、頼もしい太陽電池モジュールです。
- 出力温度係数とは、太陽電池モジュールは、温度が上昇すると変換効率が低下するため、出力が低下します。その低下度合いを表した指数が出力温度係数です。現行品の太陽電池モジュールMODULUSの出力温度係数は-0.33%/℃になります。いずれも第3者評価機関にて測定した結果です。
- 太陽電池モジュール『HIT®』の出力温度係数は-0.258%/℃。
- 標準タイプMS240α、ハーフタイプMS120α、大型タイプMS410α。
- MS265αとMS240αの当社発電量シミュレーションを用いた全国県庁所在地(47ヶ所)での平均発電量で比較。
発電もデザインも妥協しない、ZEHの新しい選択肢に。
性能・デザインともに進化した「MODULUS ブラックモデル」は、高効率・高耐久に加えて、さまざまな屋根形状への対応力や、美しい外観まで兼ね備えています。
「できるだけ多く発電したい」「屋根スペースを有効に使いたい」「見た目にもこだわりたい」――そんな施主様のニーズに、しっかりとお応えします。ぜひ、ZEHの選択肢としてご検討ください!