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卒FITで、電気代と、暮らしと、向き合おう。

2024.1.15

# 設計のヒント

今の時代に合わせて、もっと自家消費、もっとアップデート。
固定価格買取制度終了で「太陽光発電システム」見直しませんか?

まず、「『卒FIT』って何?」と思われた方もいらっしゃるかと思います。

「FIT」とは、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」のことで、国が再生可能エネルギー普及のため、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーによって発電した電力を電力会社に決まった価格、決まった期間、買い取ってくれる制度です。

家庭に設置されている太陽光発電(10kW未満)の場合は買取期間が10年となっており、10年間は一定価格で買い取ってもらえます。

その際の売電価格は、制定当時の諸外国相場と比較しても高値に設定されており、ユーザーとしては「お得感」がありました。10年間も、買取価格が固定で保証されていたんですね。

この「FIT」による10年間の買取期間が終了することを、世間では『卒FIT』と呼んでいます。

卒FITを迎える…。
売電収入がどれくらい下がる?

FIT制度に加入されている方は、11年目からは発電した電力を各家庭で運用することになります。さらば、FIT。卒FITですね…(涙)。

FIT買取期間満了後の売電価格は、新たな契約内容にもよりますが、基本的には「大幅に」下がってしまいます。これが現実…。

参考として、下記グラフの売電収入シュミレーションをご覧ください。2013年度の買取価格は10kW未満の家庭用で1kWhあたり38円だったのが、11年目に買取をしてくれる電力会社を見直して8円になります。30円も下がってしまいます。年間発電量が3,714kWhの場合、卒FIT後は月々で9,285円下がり、年間では111,420円も売電収入が下がってしまいます。

年間10万円といえば、家計をやりくりする上で、大きな助けになる金額ですよね。

11年目以降の売電収入シミュレーション

  • 再生可能エネルギーの固定買取価格制度(2013年度)住宅用太陽光発電10kW未満の価格
  • 関西電力 固定価格買取期間満了後の再生可能エネルギー太陽光発電システムの余剰電力の買取価格。今後、見直しとなることがあります。買取単価には消費税等相当額を含みます。なお、消費税率は10%にて計算しております。詳細は電力会社のホームページをご確認ください。
  • 環境省 令和3年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 太陽光発電システムの年間売電量(使用世帯当たり)より

また、ご存じの方、そして実感されている方も多いかと思いますが、近年では電気代も高騰中。売電収入は減り、電気代は上がる現状は、少し先が思い思いやられます…。

一世帯当たりの電気代の年間支出金額

出典 :
総務省統計局 家計調査より

さあ、どう「卒FIT対策」する?

そこで、前向きに今後の「卒FIT対策」の話をしましょう!

卒FIT対策は、「自家消費」もしくは「新しい契約」という二つの選択に大別されます。

[対策その1]
電気自動車や蓄電池を使った「自家消費」

一つ目は、昼間に発電した電気を、電気製品などに使用しつつ、余った電力は売らずに電気自動車や蓄電池に貯めておき、夜間に使用し、余った電気を夜にも使えるようにすることで、高騰する電気をできるだけ外から買わないようにするという対策ですね。

[対策その2]
大手電力会社や新電力と売電契約

二つ目は、売電契約も行える電力会社と新しく契約を結び、余剰電力を買い取ってもらうこと。FIT期間中の買取価格まではなくとも、比較的に高い価格で電気を買い取ってくれる電力会社で余った電気を売れるようにして、売電収入を上げていく対策ですね。

電気自動車や蓄電池を
使った自家消費

大手電力会社や
新電力と売電契約

「パワーコンディショナ」の
保証期間が切れるタイミングも、10年

太陽光パネルで発電した電気を、おうちで使えるようにする重要な機器があります。

太陽光発電システムには、必ず必要な「パワーコンディショナ」略して「パワコン」。

電気を直流から家の中で使える電気(交流)に変換するという、ちょっと難しい役割を担いますが、家電は直流のままでは使用することができないので重要な機器です。

ちょうど10年前は、このパワコンの保証期間が「10年」とされていることが多かったのですが、そうなると今回の卒FITと同じタイミングで保証が切れることになります。

また、太陽光発電協会の公式発表によると、機器寿命も10~15年。電気機器なので、交換の時期を迎えることは避けられません。

パワーコンディショナは卒FITと同じ10年目に見直すことをおすすめします。

卒FIT対策「自家消費」に、
おすすめの最新機器をご紹介!

卒FIT[対策その1]の「自家消費」をすると、電気代を抑えることだけでなく、くらしにいいことがあります。

先ほど、ご紹介したパワコンを、この卒FITをきっかけにリニューアルするとしたら…。10年も時が流れると、機器の進化も目覚ましいものがあります!おすすめしたいのが、進化したこちらの機器たち。

二つのシステムをご紹介します。

[Before]

太陽光パネル+パワーコンディショナ

[After①]蓄電システムに

太陽光パネル
パワーステーション蓄電池

[After②]V2Hシステムに

太陽光パネル
パワーステーションV2Hスタンド電気自動車

まずは、「パワーステーション」と「蓄電池」の組み合わせです。

[After①]蓄電システム
太陽光パネル+パワーステーション蓄電池

パワーステーションというのはパナソニックの商品名なのですが、パワコンと同じく太陽光で発電した直流の電気を交流に変える役割を担っています。さらにパワーステーションには蓄電池とも連携できるという特長があります。

パワコンだけだと、太陽光で発電した電気が昼間に余っても売電ができなければ、無駄にするしかありませんでした。蓄電池を入れることで、余った電気を貯めることができるので、夜や雨の日など発電できない時でも、買う電気を抑えて発電した電気を使うことができます。

これが、「自家消費」を促進するカギとなります!電気を買うことが減るので、結果的に電気代がお得になります。

太陽光発電システム+蓄電システムのしくみ

続いて、「パワーステーション」と「V2Hスタンド」+「電気自動車」の組み合わせです。

[After②]V2Hシステム
太陽光パネル+パワーステーションV2Hスタンド+電気自動車

電気自動車をお持ちであったり、これから購入を考えている方も多い昨今。

いわずもがな、電気自動車には蓄電池が搭載されており、パワーステーション、V2Hスタンドがあれば太陽光で発電した電気を使って充電ができ、V2Hであれば家の中でも電気自動車の電力を使うことができるので、更に自家消費を促進させることが可能になります!

最近では電気自動車の大容量化も進み蓄電池容量が60kWhもある車種もあり、たっぷりと電気を貯めて走らせることが可能ですが、その高機能も、走行していない時間は「宝の持ち腐れ」です。

電気自動車に貯めた電気を家の中でも使うことで「大容量な家庭用蓄電池」として活用できます。

平常時は自家消費の促進し買う電気をおさえ、停電時などは、太陽光が発電していなくても、ふだんに近い暮らしが約4日間すごすことが可能で、とても心強い備えとなります。

  • ●停電時、同時に使用可能な電力は合計6.0kVAまで。バックアップ回路のご使用機器全体の消費電力が自立出力より大きい場合は運転を停止します。
  • ●蓄電池ユニット(6.3kWh・屋側)(6.7kWh・屋内)2台、または、V2Hスタンド設置時
  • ●エコキュートなど自動運転する機器をバックアップする場合は、夜間などに蓄電池残量が無くなり、パワーステーションが自立運転を停止する場合があります。導入前に機器の自動運転を休止する操作が可能かご確認ください。
  • ●当社製エコキュートに関しては自立運転時に動作する事を確認しています。停電時に他の機器の使用を優先する場合は自動運転を休止してください。休止中にお湯を沸かす場合は休止設定を解除し手動で沸き増ししてください。

ライフスタイルに合わせて、
設備を追加できる

一度に購入する設備が増えると、たとえ先のくらしを考えた出費だったとしても、ハードルも上がってしまいますよね。

ご安心下さい。卒FITの時期にシステムを全て導入しなくても大丈夫です。

まずは最小限の「パワーステーション」から導入しておき、ライフスタイルに合わせて必要な設備を後から追加で導入いただくことができます。

  • ※4:初期購入時に「eneplat」パワーステーションと電力切替ユニットを設置している場合。またパワーステーション同梱のネットリモコンの設定変更は必要です。

今なら、太陽電池モジュール「HIT」の
出力保証5年延長のキャンペーンも!

現在、パナソニックでは、太陽電池モジュール(太陽光パネル)「HIT」出力保証延長20+5年キャンペーンを実施中です。

注:対象品番 : VBHN240SJ21、VBHN245SJ21、VBHN120SJ21、VBHN238SJ23、VBHN075SJ10
VBHN049SJ10、VBHN240SJ22B、VBHN243SJ21の8品番。詳細はリンク先をの内容をご参照ください。

いま、既設のパワーコンディショナを、V2H蓄電システム、創蓄連携システムS+、パワーコンディショナに置き換えても「機器瑕疵保証15年の保証」になります。ちょうど、「太陽電池モジュール出力保証20年」に「+5年の延長」がつくことで、同じ保証期間まで安心して太陽光パネルを使っていただけます。

  • ※5:太陽電池モジュール保証期間の起算の考え方 : 太陽電池モジュール初期設置時の系統連系日から20年+5年
  • ※6:対象機器置き換え後 機器の系統連系日より15年

卒FITを迎える皆様! 10年たったタイミングで、今の時代に合わせて、電気代だけではなく日々のくらしまで良くしてくれる「蓄電システム」や「V2Hシステム」に、見直しをしてはいかがでしょうか?

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