素材のもつ美しさを引き出す
「素材」×「黒」の空間
IGArchitectsさま 建築家自邸
(東京都・大田区)
石や木、コンクリートなど素材自体の美しさを活かし、独特な空間を生み出してきたIGArchitectsの五十嵐さん。レストラン等の店舗や、個人住宅を手がけてきました。今回は、ご自身の自宅兼オフィスに「ブラックシリーズ」の照明器具と住宅用火災警報器を採用。本物の素材とブラック色の組み合わせが、どのような空間をつくりあげるのか。その魅力を伺いました。
鉄、木、コンクリート、石
素材そのままの魅力を
ふんだんに活かした空間
木やコンクリート、石など“本物”の素材感、つまり素材そのものの色を活かす。これはすべての設計において五十嵐さんが大切にしていること。その中で重要な役割を担うのが、ブラック色。これまでブラック色の照明器具がほしいけれど、期待に添うような既存の商品が見つからないときは、よく自分でつくっていたという。
五十嵐さん曰く、ブラック色は彩度が低いため、他の色と合わせやすい。また白やグレーなどの空間にブラック色を使うとメリハリが生まれ、グッとおしゃれな印象に仕上げることもできる。ブラック色は空間をしめる効果があるのだ。
「ブラックシリーズ」と
「鉄の黒」をアクセントに
ご自宅の内装も自然の色を活かし、「鉄の黒」「木のブラウン」「コンクリートや石のグレー」の3色をテーマに選んだ。壁や床、天井など空間全体をつくり込むのはブラウンとグレー。そして空間のアクセントに鉄の「ブラック色」が生きてくる。
「ブラックシリーズ」は、「鉄の黒をアクセントに」というコンセプトに合った。照明器具と警報器をブラック色で揃えることで、より空間全体の一体感を醸成できるのではないかという狙いもある。
また自然の色を大切にするという点で、玄関土間は、さまざまな色や風合いが見た目にも楽しいレンガ敷きに。似た色を選別するのではなく、あえて素材1つひとつの自然な色の違いを大切にした。これも五十嵐さん流。
1F
2F
玄関
空間にさりげなくなじみ、
全体のアクセントにもなるブラック色
オフィスであり、ショウルームとしても活用するご自宅は、施主様に見ていただけるように、デザイン的に振れ幅のある、いくつかの照明器具を設置。
ワークスペースとして利用する玄関土間に設置された4種の照明器具の1つに、「ブラックシリーズ」の「パネルミナ」を採用した。
照明器具を選ぶとき重視する点は、シンプルさ。
- ペンダント(1番右):
- LGB15282K LE1 ※
素材感を活かした空間のデザイン性を“邪魔しない”ことが重要だから。その点で「パネルミナ」は「フォルムも主張が強すぎず、よい意味で存在感がなく空間になじむ。この薄さもいい」。また照度も期待以上だったという。
「たいていサイズが小さい照明器具は、明るさも比例して小さい」ので、この空間には4つの照明器具を設置した。しかし、「パネルミナ」は「薄さから想像する以上の明るさ。この空間なら(パネルミナ)1つでも充分かもしれない」。
空間の中で、どうしても目立つのが警報器の存在。特に白色は意外に目立つ。ブラック色が発売されているのなら「ぜひ使いたい」と採用。
コンクリートの天井とグレーに塗装した木材の壁にあって、もちろん存在感はあるが、空間のアクセントカラーがブラック色なので、むしろ空間全体で見るとなじんでいる。「必要不可欠な器具だからこそ、悪目立ちせず空間に溶け込んでくれるのがいい」。
- 住宅用火災警報器:
- SHK42422 B ※
キッチン
ぬくもりのあるブラウンのキッチンに
ブラック色がメリハリを生む
キッチンには、ペンダントライトを2灯採用した。キッチンの蛇口や木製の収納の棚板を支える鉄、階段のブラック色とともに、空間の統一感を醸しながらアクセントになっている。さらに、ブラウンが基調の柔らかな空間をブラック色がしめている。
- ペンダント:
- LGB15287K LE1 ※
五十嵐さんはブラック色の可能性をおおいに感じている。とはいえ、「ブラック色は存在感がありすぎて取り入れるのは難しい」と思われる方はいるだろう。階段や扉など大きなものに取り入れるのは勇気がいるかもしれない。
まずは照明器具やタオル掛けなどの小さい部分から取り入れることをおすすめする。それだけで空間の印象がグッとしまり、おしゃれになる可能性がある。
- 「ブラックシリーズ」モニター募集キャンペーンにてご提供した商品です
素材そのものの魅力を
引き出すようなデザインを。
実は、五十嵐さんがこれまで手掛けた住宅の中にも、自作のものが多いようですが、ブラック色の照明器具はよく登場します。
シンプルで主張しすぎないフォルムの「ブラックシリーズ」は、新たな発見。「デザインもいいけれど、この薄さでこれだけ明るいのはいいですね。ブラック色の警報器もいい。これからも使ってみたい」と可能性を感じられたようでした。
<物件情報>
- 所在地
- 東京都大田区
- 建物種別
- 戸建て(建築家自邸)
- 間取り
- 玄関(土間)+キッチン+寝室リビング
- 土地面積
- 45.06㎡(13.63坪)
- 設計
- IGArchitects 一級建築士事務所