2023.7.7
# 設計のヒント
データから読み解く、防犯事情。
狙われにくい住まいづくりに大切な
「3つの防犯ポイント」とは!?
2002年をピークに減り続けてきた刑法犯の認知件数が、2022年、20年ぶりに増加に転じました。
警察庁「令和4年の犯罪情勢」によると、一般住宅においては、多額の現金や貴金属などが強取される強盗等事件が連続して発生しています。検挙された実行犯は、SNS上の「闇バイト」に応募して犯行に加担したという例も見られます。
また、最近では、宅配業者を装ったり、窓ガラスを破壊して住宅に押し入ったりするなど、悪質な手口による侵入強盗事件も発生しています。
家族と大切な財産を守るため、「住まいの防犯」について考えてみましょう。
留守宅は狙われやすい
侵入窃盗の手口別認知件数を見ると、空き巣が最も多く、約1/3を占めています。
そうは言っても、仕事や学校、プライベートでの外出など、長時間家を留守にするケースも多いのではないでしょうか?
留守にしても、狙われにくい・狙われない住まいにすることが重要です。
侵入窃盗の手口別認知件数
侵入手口には傾向がある
侵入者は、「最も簡単に侵入できる方法」を考え、手口を研究しています。
侵入者の手口や出方が分かれば、対策を講じられるというものです。犯罪の手口や傾向を知っておきましょう。
一戸建住宅の侵入手口
一戸建住宅においては、以下のポイントが重要です。
-
・無締りでの被害が最も多い
日頃から出入口や窓には確実に施錠をする習慣を身につけましょう。
どんなに強固な防犯対策をとっても、無締りでは意味がありません。
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・次に多いのは「ガラス破り」、「ドア錠破り」
防犯性能の高い建物部品を活用しましょう。
補助錠を取り付ける、ガラスには防犯フィルムを張り付ける、窓には面格子、窓シャッターを取り付けるのも有効です。
侵入者は下見を怠りません
「留守かどうか」が簡単に分かってしまうと、侵入被害のリスクが増してしまいます。
警察庁「住まいる防犯110番」によると、侵入者が留守を見抜く方法で最も多いのが、「インターホンで呼んでみる」です。インターホンが鳴って出てみると誰もいない。こんな経験をしたことはありませんか?
すぐにイタズラと判断せず、安全を確保しながら、周囲に不審者がいないかどうか確認してください。
[ミニクイズ] 子どもだけで留守番をしている時、インターホンが鳴ったら…
[A] 留守と思われないために、出た方がよい
[B] 子どもが出ると狙われやすいため、出ないほうがよい
さて、どちらがより安全といえるでしょうか?
答え…[B]
子どもが対応してしまうと、「家には子どもしかいない」と悟られてしまいます。一人のときは、誰が来てもインターホンに出ない・対応しないと約束しておくのが良いでしょう。
ほかにも、「侵入しやすい家かどうか」「逃げやすいかどうか」も下見のポイントとされます。
死角の有無、外部から視線を遮る塀や樹木、2階への足場になる物置やガレージがないか、また、人通りが少ないか等、侵入者は狙った家やその周囲も併せて確認をしています。
侵入者が嫌がる家とは?
侵入犯罪者の約4割が「声をかけられたので犯行を諦めた」と回答しています。
「誰かに見られている」、「人の気配を感じる」、「大きな音を出される」。犯罪者から狙われにくい住まいづくりのポイントが見えてきます。
これまでに次の理由で犯行を諦めたことがありますか?
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1.『目』
犯罪者が最も嫌う「人の目」。ご近所付き合いも大切ですが、24時間監視できる防犯カメラも有効です。
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2.『光』
熱や動きを検知してライトを照らす「センサー付き照明」は、侵入者を警告する効果が期待できます。
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3.『音』
大きな音は、侵入者を警告するだけでなく、近隣へ異常が起きたことを知らせ、素早く警察へ通報できるきっかけとなります。
防犯のポイントをしっかりと押さえましょう。
犯罪者が嫌う「目」、「光」、「音」を効果的に使い、狙われにくい住まいを目指しましょう。
そして、犯罪にあわないために3つのポイントを押さえて「わが家を安心できる場所」へ。
- その気にさせない
- あきらめさせる
- 知らせる・残す
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